第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第18話 悪魔嬢レミリア:前編
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れじゃあ見も蓋もないじゃありませんか?」
「まあそう言いなさんな。そうとしか言いようがないんだから」
「うぅ……」
「けど、これだけは言えるんだよね。『あなたと私は何か共通するものがあるって事』だよ」
「共通する事ですか……」
勇美は首を傾げて考えこんでしまう。
「もしかして、姉繋がりって事ですか?」
「そんなしょうもない事じゃないわ。というか、あなたに妹がいたの?」
レミリアは呆れながら突っ込みを入れる。
(妹がいるって初耳ね)
勇美の話を聞いていた依姫は少しばかり驚いてしまっていた。
「はい、それはもう可愛い妹で……」
「はい、そこまで」
レミリアはそこで勇美を制止した。満面の笑顔で話始めたから、このまま続けさせたら収拾がつかなくなる予感がしたのだ。レミリアには霊夢のようなずば抜けた勘は持ち合わせていないが、こればかりは彼女にも察する事が出来たのだった。
「ぶぅ〜、少しくらい語らせてもらってもいいじゃないですかぁ〜」
「今は弾幕ごっこの最中よ、集中しなさい。それに明らかに少しじゃなくなりそうだったからね」
「うっ……」
そう指摘されて勇美は言葉を詰まらせた。
だが、彼女は気を取り直す事にする。
「そうですね、弾幕ごっこの続き、始めましょうか」
「そうよ、じゃあ次は私からね」
ようやく軌道を元に戻せたレミリアは気分を良くして行動を開始し始める。
「さっきは針が一本しかなかったから押し負けたけど、お次はこれでどう?」
そしてレミリアは懷から新たなスペルカードを取り出す。
「【獄符「千本の針の山」】!」
宣言に続いてレミリアは両手を前に向けて構えた。
すると、再びレミリアの手から針が射出される事となる。
だが、先程との違いは、
「そんなに沢山!?」
そう勇美が言うように、大量の針はばら蒔かれたのだった。『千本』と名を冠しているのは伊達ではないようだ。
これは厄介である。さてどうしようかと考える勇美に妙案が浮かぶ。
「目には目を。大量には大量でしょ!」
そう言って勇美は神に呼び掛ける。
「天津甕星様!」
すると勇美の手に、使い慣れた星の銃が現出し握られた。
「『プレアデスガン』とやらね。知っているよ、それじゃあ恐らく私の千本の針の山は止められな……」
「更に!」
レミリアが下す余裕の解釈を言い終えるのを勇美は遮った。
「金山彦様!」
そう勇美が続けて宣言すると、勇美の持つ銃の形状が変化していったのだ。
「何? 神の力を二重に借りるって?」
予想していなかった事態にレミリアは驚愕した。
レミリアがそうこうしている内に勇美の銃は玩具の銃のサイズから、頑丈そうな機関銃へと変貌していたのだ。
そして、勇美はその機関銃を迫り来る針の群れに向けて言っ
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