第4話 狂気の斬滅メイドとスペルカード?
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しくは特別な存在として見てもらえてるとも思える発言として取ってもいいほどの殺し文句………
頬に熱が篭り、胸が高鳴り始めたかと思うと私はイッセーを直視できなくなってしまった。
「どうかしたのかフラン?」
そんな私を不思議に思ったのかイッセーが心配そうに見つめてきた瞬間………
「………申し訳ございません!!フランお嬢様!!」
そんな声が聞こえてくる。
その瞬間………今までどこか熱に浮かされていたような気分が嘘みたいに消え去り、氷のように冷たい"ナニ"かが私の中に入ってきた。
「………"石田 三成(いしだ みつなり)"」
私が振り返りながらその声の主の名前を言うと
「申し訳ありませんフランお嬢様………この失態の責任は私の命で償わせてください」
白髪のメイド………三成はその場に正座した状態でイッセーの腕を断ち切った刀を首に当ている。
恐らく死んで詫びるつもりなのだろうけど、それじゃあイッセーが腕を斬られた上に目の前で一人のメイドの自殺する瞬間を見るなんて最悪の一日を迎えてしまう………それなら他に有効活用するべきだ。
なんたって彼女は日本の中では有名な武将である"石田 三成の子孫"であり、稀有な"神器(セイクリッド・ギア)"の保持者なのだから………
「三成、貴女に今回の件での責任を取ってもらいます………今日より私の友達であるイッセーに誠心誠意真心を込めて尽くし仕えなさい。これは命令ですよ?」
私は悪戯を思い付いた子供のように微笑みながらそう命じた。
「はっ!覚悟は出来て………へ?」
おそらく私はこの日の事を一生忘れないと思う。
だって………いつも仏頂面か無表情の三成のキョトンとした本当に珍しい表情が見れたのだから………
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