三・五章 あなたは生き残りのドラゴンの息子に嘘をついた
第45話 あの記憶は幻ではありません
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、出せたんだね」
「……まあ、一応」
「ねえ、わたしにも大きな声出してみて!」
ウキウキした顔で言われ、ただでさえ力の入らない全身から一層力が抜けた。
視界が白っぽく、遠くなっていく。
「そのうちね」
シドウはそう言うと、服を持ってきてくれたこと以外にも礼を言わなければならないことがあることに気づいた。
「あ、そうだ……ティア……」
「ん?」
彼女に近づきながら、話し始める。
「ありがとう……今の戦い、ティアの……おかげで……」
しかし途中で眠気に耐え切れず、彼女のほうに向かって倒れ込んだ。
「え、ちょっと!?」
そんな声が聞こえる。
全身が柔らかい感触で包まれたところで、完全に眠りに落ちた。
(三・五章『あなたは生き残りのドラゴンの息子に嘘をついた』 終)
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