暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga4-A届け!〜One for All〜
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左フックが脇腹に入る前に、リオのスタン効果がある電撃の拳「雷光拳!」がルシルさんを襲うけど、ルシルさんは「っと!」後退することで回避。

「覇王断空拳!」

だけどその先に居たアインハルトさんの拳が繰り出された。確実にルシルさんに直撃する、そう思った。ルシルさんは前屈してアインハルトさんの一撃を空振りさせて、体を折った勢いのまま左足を後ろに蹴り上げて、アインハルトさんのお腹目掛けての踵蹴りを繰り出した。

「お? 今のをガードしたか。しかし!」

「ぐぅ・・・!」

アインハルトさんは左腕でガードしたにも関わらず数mと宙に蹴り飛ばされた。ルシルさんはすぐに体勢を戻して左拳に放電する魔力を付加した。落下し始めるアインハルトさんへの追撃だ。

「「させない!」」

「ディバインバスター!」「紅蓮拳!」

わたしとリオで砲撃による挟撃をする。ルシルさんが一足飛びでその場から離れて回避すると同時、コロナの「ロックバインド!」がルシルさんを捕らえた。地面が隆起して両足を飲み込んで、上半身は普通のロープバインドだ。

「「「はあああああああ!!」」」

アインハルトさんは空中での打ち下ろし蹴り、わたしはルシルさんのお腹目掛けて、リオはルシルさんの腰を狙っての中断蹴りを繰り出す。

「っぐ!」

入った。アインハルトさんの蹴りは左肩に、わたしとリオの蹴りは狙い通りお腹と腰に。そして最後にゴライアスの「ギガントナックル!」が直撃して、ルシルさんが巨大な拳に押し潰された。

『ライフがあんまり減ってない! 防御された!』

リヴィから通信が入るけど、今はダウン中だから手は出せない。ゴライアスの腕が退けられたことでルシルさんはゆっくりと立ち上がった。

「第2ラウンドだな」

――四方に集え汝の戦宝(コード・オファニエル)――

ルシルさんの右腕には真っ白い冷気が、左腕には蒼い閃光が、右脚には蒼い炎が、左脚には蒼い電撃が付加された。

「君たちを相手にするために新しく組んだ術式だ。楽しんでもらえると嬉しいよ」

とても光栄な話でありながらも迷惑でもあったりするよ・・・。ルシルさんは構えを取って、小さくジャンプを始めた。あれは突撃のタイミングをわたし達に計られないためのものらしい。ルシルさんの四方に位置取ってるわたし達の誰が最初のターゲットになるか。

(やっぱり・・・)

チラッとアインハルトさんを見た瞬間、ルシルさんが動いた。狙いはやっぱりアインハルトさんだった。アインハルトさんの意識を変革させる。それがわたし達の目標だ。そのためには強敵であるルシルさんを、みんなで協力して倒す必要がある。だから申し訳ないけどアインハルトさんには、ちょっと苦戦してもらわないといけなくて・・・。

「破っ!
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