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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga4-A届け!〜One for All〜
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いますよね! でも! ゴライアス!」

ゴライアスのアッパーがルシルさんを捉え・・・られなかった。ルシルさんはギリギリで宙を蹴って方向転換。ルシルさんの表情は、狙い通り、といった感じで、狙いが「アインハルトさん!?」に変わった。ルシルさんは宙で高速前転してからの踵落としをアインハルトさんに放った。

「ぐっ! うあああああ!」

両腕でガードしたけど空中だったからアインハルトさんは地上に向かって墜落。その様子に気を取られたわたしは、ルシルさんからの「余所見注意だぞ」という警告と一緒に、「きゃう!」回し蹴りを受けちゃった。さらに回し蹴りの勢いの乗った裏拳を「きゃああ!」リオに打ち込んだ。アインハルトさんに続いてわたしもリオも地面に叩き付けられた。

「ヴィヴィオ、リオ、アインハルトさん!? 大丈夫!?」

「だ、大丈夫・・・!」

「問題ありません!」

「平気!」

地面に軽やかに着地したルシルさんからの追撃を警戒して、慌てて立ち上がって構えを取ると、ルシルさんは「ダウン中に攻撃はルール違反、だろ?」そう言って構えを取った。

「さぁ、再開だ。準備はいいかい?」

わたし達は小さく頷いて、トントンと小さくジャンプを繰り返すルシルさんの動きを注視。ルシルさんの前にはわたしとリオとアインハルトさん、ルシルさんの背後にはコロナとゴライアス。コロナがゴライアスを指差して下段蹴りの仕草をした。それだけで察したわたし達は、ジリジリと後退。

「どうした? 掛かってこないのか?」

ルシルさんが妙な足運びで近付いて来ようとしたとき、リオが片足だけ地面を強く踏みしめてバインド魔法の「雷光縄!」を発動。足元から伸びてきた放電するバインドに捕らわれたルシルさんを確認すると同時、わたしとリオとアインハルトさんは一足飛びで後退。

「グランドゲイザー!!」

身動きが取れないルシルさんに、地面を穿ちながら進むゴライアスの蹴りが襲い掛かろうとした。

「俺にもバインドはあるんだぞ?」

――闇よ誘え汝の宵手(コード・カムエル)――

ゴライアスの影から薄くて長い人の手がいくつも伸びてきて、ゴライアスの両足を拘束した。でもルシルさんもまだ拘束されたまま。このチャンスは逃せない。

「行きます!」

――ジェットステップ――

一気にルシルさんの元へ突撃して、わたしは「やあああ!」右フックを繰り出した。狙うのはルシルさんのあご。予定とはちょっと違うけど、まずは少しでもダメージを入れておきたい。でもわたしの拳は、リオのバインドを瞬時に破壊して自由になったルシルさんの右手の平に受け止められた。そしてわたしの拳を空に向かって跳ね上げたことで、わたしの右脇腹ががら空きになった。

(でも!)

ルシルさんの
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