第二十二話 特訓
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ルLの言葉にムキになったモデルFが喚くものの、モデルLに一蹴された。
「モデルFよ。お主にはお主の戦い方があるように拙者達にも拙者達なりの戦い方がある。拙者は動きには自信はあるが、お主のような力はない。互いの足りない部分を補いながら戦う…今拙者達に求められているのはそれなのだ」
「うぐ…っ…わ、わーってるよ。んなことくらい」
モデルPの論するような言葉にモデルFは呻いた後に黙り込んだ。
「モデルPって慣れてるね?」
「モデルPのオリジナルも逸っていた時の私達のオリジナルを宥めてたのよ。キザ坊やはあいつの挑発に乗っかっちゃうし、本当に子供で参ったわ」
「聞こえてるぞモデルL…」
苦虫を噛み潰したような声を出すモデルHにモデルLは口笛を吹きながら言い返す。
「聞こえるように言ってるんだから当たり前でしょ」
「何だか、モデルH達って仲間って言うより兄弟みたい」
モデルXやモデルZに接するのと違い、この四つのライブメタル達の間には遠慮が存在しない。
「私達のオリジナルはモデルX様のオリジナルのデータを基にして作られたレプリロイドなの。だから私達が兄弟と言うのはあながち間違いではないわね」
「え!?モデルXのオリジナルを基にしたってことは…四人共、モデルXの子供なの!?」
「えーっと…オリジナルに関してはそうだけど私達に関してはどうなのかしら…」
あくまでも自分達はオリジナル達のコピー。
だから自分達はモデルXの子供かと聞かれれば疑問符が浮かぶ。
「じゃあモデルZとは何なの?」
ライブメタル達のオリジナルの関係が気になってきたエールはモデルLにモデルZとの関係を尋ねる。
「モデルZは私達とは何の関係もないわ。モデルX様のオリジナルとは親友だったけど、私達のオリジナルとは寧ろ敵同士だったし」
「て、敵!?」
確かにモデルHからのモデルZへの反応がやや冷ややかだったりするが、まさか敵対していたとは。
「ガーディアンの初代司令官のいたガーディアンの前身となる組織と私達がいた国家が敵対していたのよ。モデルZのオリジナルと私達のオリジナルは何度も戦ったわ…一度も勝てなかったけど……」
「へー」
モデルLの溜め息を含んだ言葉にエールは昔のモデルL達のオリジナル達のことが気になり始めた。
「………」
隣で話を聞いていたヴァンは呆れていたが、そんなに大昔の話ならどうして初代司令官は生きていたのか?
少なくてもセルパンが所属していた時までは確実に生きている。
「そう言えば…何でプレリーのお姉さん…ガーディアンの初代司令官って…プレリーのようにレプリロイドじゃなくて人間…なんだよな?」
「そうだよ?詳しい記憶データはないけ
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