9話〜宴会〜
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レイナは言うのだった。
そして
「でも、貴方は私と同じ目的を持っている。それに、なんでだろう?私は貴方が嫌いじゃない」
なるほど。つまりは、同じ目的を持つ仲間が欲しいってわけか
正直、魔王討伐の目標を掲げている人は少ない。
みんな、己の私利私欲のためにレイナに近づいてくるってわけか
「だから、パーティー組まない?……ダメ?」
レイナは上目遣いで見てくるのだった。
この勇者、狙ってやってる訳じゃない。素でやってる天然だ。
正直、既婚者じゃなかったら、ヤられていたな。
「わかった。よろしく頼むよ勇者様」
俺はレイナの提案を受けるのだった。
「ありがとう、よろしくね……マオ」
笑顔で笑うのだった。
「あと、私のことはレイナでいい。勇者呼びはやめて、約束?」
レイナは、笑顔で小指を立て俺の前にだす。
「わかった。よろしくレイナ」
と、小指を絡ませ約束するのだった。
こうして、俺はレイナのパーティーメンバーに正式に加入するのだ。
ちなみに
「なぁ、シャルルもパーティーに入れても?」
この場に居ない、シャルルも入れてもいいかと尋ねる。
「シャルル?人間に変身してたスライム?」
勇者の名は伊達じゃないか、シャルルの変身魔法を見破っている。
「あぁ、シャルルは大事な仲間なんだ。ダメか?」
「いいよ。マオの仲間なら信用できる」
レイナは了承してくれた。
魔物でも仲間にする。
素敵な勇者だ。
俺の中でレイナの好感度が上がる。
「ありがとう。シャルルには俺から言っておく」
「うん」
勇者レイナ、元魔王マオ、スライムシャルルの三人のパーティーができるのだった。
その光景を見ていたリンファは
「やっとボッチじゃなくなったわね。レイナしっかり魔王討伐を頑張るのよ。我ら蒼天の義勇、全員がサポートするわ」
お姉さん気質のリンファは、レイナがボッチ勇者じゃなくなったことに安心するのだった。
そして
「今日は宴を開くわ、新たなるギルドメンバーの歓迎そして、勇者の仲間の誕生を祝って」
リンファ主催の宴が開かれるのだった。
〜ギルド内・大広場〜
ギルドの中には、食堂、酒場、宿屋兼冒険者寮などある。
そして、マオ達が居るのは、冒険者達が集まる大広場。
その、大広場の真ん中でリンファが立っていた。
「蒼天の義勇の仲間達よ、今日、新たな冒険者が誕生した!その名をマオ!」
リンファは、俺をギルドメンバーに紹介を始める。
大広場に居るだけで、百人近くは集まっていた。戦士や魔法使いや僧侶、格闘家など様々な顔ぶれである。
ここに居るのはまだ、一
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