第五十八話 ヌーベルトリステイン
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たが、良く観察すると半島を根っこから切り落とす様に大きな河が二つ流れていた。
「あの河の河口辺りに港を作れば、良港になるだろう」
マクシミリアンは背中の秘薬入れから、『場違いな工芸品』の『インスタントカメラ』を取り出し航空写真よろしく撮影した。
『新しい街を作る』
歴史に名を残す行為に、興奮を隠し切れずマクシミリアンはフィルムが無くなるまで空を飛びまわり撮影を続けた。
後で分かった事だが、二つの河の内の一つは、実は河ではなく小さな海峡で、半島と思った上陸地点は実は島だった。
これらを踏まえ、前世の知識からマクシミリアンが上陸した場所は、地球でいうロングアイランドで、河の河口付近はニューヨーク周辺に酷似していた。
……
暫くして、マクシミリアンが捜索隊の所へ戻ると、コマンド隊のデヴィット駆け寄ってきた。
「殿下、周辺の様子は如何でございましたでしょうか?」
「それについては、これを見てくれ」
マクシミリアンは、先ほど撮った航空写真を見せた。
「この形は、我々が上陸した場所は半島のようですね」
「そういう事だ。このまま北に向かっても海へ出るだけだから、進路を西へ変更して河に出よう」
「了解いたしました。さあ、みんな行こう!」
「了解」
「了解です」
アニエスとヒューゴが応えた。
「ああ、言い忘れてた。野生動物が居たら捕獲をよろしく」
「野生動物ですか?」
デヴィットが聞いてきた。
「ああ、それはだな……上陸前に予防接種したが、この未知の大陸に僕の知らないウィルスが存在する可能性があるから、未知のウィルスを宿している可能性のある野生動物を徹底的に調べようと思ったんだ」
「そういう訳でしたか、了解しました。ヒューゴ、ジャック、アニエスの三人は、道中に野生動物を見つけたら捕まえるようにしてくれ」
『了解』
三人は敬礼して応えた。
「捕まえてきたら、僕の『スリープ・クラウド』で眠らせるから、頑張ってくれ」
「了解です。殿下の御前だ、無様な真似はしないように」
デヴィットは、アニエスたちに頑張るように言った。
「全くの未知の土地だ。僕への忠誠心を示す為と言って、気張りすぎて怪我をしないように気をつけてな……」
マクシミリアンは、気張るコマンド隊に、注意を促し見送った。
……
野生動物を求めて探索するコマンド隊三人。中でもアニエスが妙に張り切っていた。
「狐だ! 新大陸にも居たんだ……!」
「そんなにでかい声を出したら、狐が逃げちまうだろう?」
声を張り上げるアニエスにヒューゴが、アニエスの口に手を当てた。
「あうあう……」
「早
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