第二十一話 民間人の救出
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オメガナックルのエネルギーを拳に纏わせて一気に壁を殴り付けると、壁はあっさりと崩れた。
それを確認したエールは壁に敷き詰められたトゲに触れないように着地し、一緒に建物に入る。
「隠し扉は…この下だね」
「ここか」
梯子を降りると、錆びた扉がある。
電気が通っていないのでヴァンがバスターショットを構えてチャージバスターで破壊して先に進むと室内は真っ暗であった。
「っ!暗いな…」
「アタシが先に行くよ。モデルPXなら暗い場所でもへっちゃらだし」
「そうか、じゃあ頼んだぞエール」
エールが先に進み、ヴァンはそれについていく。
途中の穴に落ちないように進み、奥の扉を開いて更に奥へと進んでいく。
途中にメカニロイドや天井の一部にトゲが敷き詰められていたが、エールのおかげでヴァンは攻撃も当たることなく先へと進めた。
そして扉を潜り抜けた先は行き止まりだったが、罅が入っているので容易に破壊出来そうだ。
壁を壊すと、奥から多数の生命反応と強力なエネルギー反応がある。
「……行くぞ」
「うん」
シャッターを潜って広い場所に出た直後、姿を現した鼬型のフォルスロイドが姿を現した。
「現れたな、お前がもう一体のモデルHのフォルスロイドだな」
「ご名答。大方、隣の部屋にいる奴らを助けに来たってとこだろうが、そうはいかないよ。奴らは大事なモデルVの生け贄…サイバーエルフの元なんだ。恐怖のデータに染まったサイバーエルフがモデルV覚醒の鍵なのさ!アタシはモデルHのフォルスロイド…ハリケンヌ!良い生け贄が育つよう、あんたの悲鳴を奴らに聞かせてやりなよ!」
「ヴァン、そっちは任せていいかな?」
「ん?」
ヴァンと背中合わせになるように立つエールにヴァンは不思議そうにする。
「そこに隠れてるのは分かってるんだよ。出てきたら?」
「何だって?」
モデルPXのスコープ脳裏の前ではいかなるステルスも通用しない。
エールが上を見上げながら言うと、ハリケンヌの視線もそちらに向かう。
「キキキ…ッ!おやおや、名乗り出る前にバラすとはこの時代の者達はマナーがなっていませんな」
「あんた何者だい?まさかあんたが最近アタシらの周りをウロチョロしてる奴らの仲間かい?」
「私が用があるのは破壊神の器のみ。あなた方のような品のない者達に用などありません。ああ、申し遅れました。私はヘルバット・シルト。私の姿を見た以上は生き残ることはあり得ませんが、私からのせめてもの慈悲ですよ」
「それはこっちの台詞さ!」
ハリケンヌがヘルバットに襲い掛かるが、ヘルバットは嘲笑と共に姿を掻き消した。
「なっ!?」
「下僕よ!!」
翼を広げた瞬間
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