スーパーロボット大戦OGs
0018話
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いた。
ぱっと見で以前より痩せているのが分かるという事は、相当苦労している証拠だろう。
「まぁ、フェルがいなくなって私1人になってしまったからしょうがないさ。それよりも今日は何の用件で?」
「ええ。ちょっと相談がありまして。ただ、出来れば人気の無い所でお話したいのですが」
「そう言われても、見ても分かる通り幸か不幸がここには私達だけなのだし、特に問題無いのでは?」
確かに、ロビーに他の人の姿は無い。
周囲からは馬鹿にされている時流エンジンの研究所なんだししょうがないのかもしれないが。
だが、俺の持ってるデータの事を考えると念には念を入れておきたいのも確かなのだ。
「一応、念の為にお願いします」
重ねて頼み込み、疑問に感じつつも自分の部屋へと通してくれる。
その部屋は子供の書いた文字で『しょちょーのへや』というプレートがドアに付けられていた。
「ラウルとフィオナが、もうこの研究所の所長は私だと言ってくれてね」
照れくさげに笑いながら部屋の中へと入る。
部屋の中は予想外に片付いていた。てっきり研究研究で足の踏み場もない状態だとばかり思っていたのに。
「さて、それでここまで念を入れてまで話したい秘密の話というのは何なのかな?」
部屋の入り口近くにあるソファに座り、尋ねて来るモントーヤ博士へバックから取り出したデータディスクを手渡す。
「これは?」
「上官予定の人物から預かってきたものです。モントーヤ博士のお役に立つかと」
「ほう、進級してからまだそれ程経っていないのに、もう就職先が決まったのかね? ……いや、就職先というのは適当ではないか」
「そのようなものです。その関係で博士が連邦軍にコンタクトを取った事を知り、そのディスクに繋がった訳です」
俺の話に興味を惹かれたのか、部屋にあるコンピュータを起動させてデータディスクを読み込ませる。
「001と002の2つあるが?」
「あ、002は俺への伝言なんで特に気にしなくても構いません。重要なのは001の方です」
「!?」
002のファイルを開いたのだろう、モントーヤ博士の顔が驚愕に包まれているのが分かる。
「ア、アクセル君。これは」
「お察しの通り、現在の連邦軍主力機である量産型ゲシュペンストMk-Uの詳細な設計図です」
「だがそんな物を……」
「ええ。これが知られたら恐らく機密漏洩の罪に問われるでしょう。ただ、うちの上司はその危険を知った上でそのデータディスクを俺に渡しました」
「それ程に時流エンジンに期待している、という事かね?」
博士からの問いに頷き1つで返す。
「実際、博士に対する資金援助の対応に関しても、うちの上司が動いている筈です。それだけ時流エンジンは魅力的だと
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