スーパーロボット大戦OGs
0018話
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ィンデルから教官を経由してのシャドウミラー関連か?
通信はデータのやりとりである以上、技術を持った者なら覗き見る事も可能だ。
そういう事を考えれば、結局はアナログな手渡しという手段が実は最も安全な場合もある。
「分かった。部屋に戻って見させて貰う」
バリソンに礼をいい、寮の部屋へと向かう。
「さて、何が出るのやら」
データディスクをコンピュータに入れて中身を表示させると、中身は2つ入っていた。1つは何らかの画像データでタイトルは『001』もう1つはテキストファイルで『002』となっている。
その素っ気ないファイル名に嫌な予感を覚えながらも001の方を開いてみると、画面に映し出されたのは量産型ゲシュペンストMk-Uの設計図だった。
「おいおいおいおい」
冷や汗を垂らしつつ、急いで001を終了させる。
軍の兵器の詳細な設計図。量産型とは言え、いや量産型だからこそ、その重要性は非常に高い。
技術官とかなら見るのはそれ程難しくはないかも知れないが、少なくても一介の学生が見る事はまずないと言ってもいいと思う。
「ヴィンデルの奴、何を考えているんだ?」
疑問に思いつつ、文章ファイルを開く。そこには数行の文章が書かれているだけだった。
「時流エンジンの件で向こうからコンタクトあり。大尉の権限を使い、資金援助の件を了承させた。お前はこのデータを持って先方とコンタクトを取るように」
との事だ。
にしても、大尉。いつのまに昇進したんだ? こちらはまだ士官学校生で少尉ですらないというのに羨ましい事だ。
だが、取りあえずヴィンデルの意図は分かった。
既にある機体の設計図を開示する事で、時流エンジン搭載機の開発を少しでも進めたいのだろう。
「となると、少しでも早くあっちと接触しないといけないな」
幸いにして、諸々の雑事も一段落ついた所だ。明日から数日休みを取っても問題はないだろう。
たまには他の連中に俺の苦労を味わえ、なんて考えはこれっぽっちも持っていない。
これはヴィンデルからの命令だから、仕方なく……そう、『仕方なく』従うだけだ。
「やあ、アクセル君。久しぶりだね」
「モントーヤ博士、お久しぶりです。数ヶ月ぶりですが……苦労してるようですね」
ヴィンデルからデータを受け取った翌日、早速俺はモントーヤ博士と接触していた。
時流エンジン研究所――と言ってもどうやら家と兼用しているようだが――のロビーと思しき場所でモントーヤ博士が出迎えてくれる。
てっきりアポを取って数日後という風に予想していたのだが、まさか即日面会可能とは。
現れたモントーヤ博士は以前葬式で会った時とは違い、明らかに疲労の色が濃くなって
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