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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・EX6
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なことって何だよ。そもそもはお前が始めたんだぞ?この下世話な会話」

 それで勝手に狼狽えてコーヒー噴くとか止めてもらいたい。

「じゃ、じゃあそういう事……してるの?」

「してるぞ?強制はしないがな」

 一応行為の前に確認を取ってからするようにはしている。

「それに最近は1vs1って事はほぼ無くなったかな、ほとんど相手が2人以上で来るようになったし」

「え、ナニの話だよね?」

「さっきからその話しかしてないが?」

「え、2人以上を一度に相手してるの?」

「未だに1人で掛かってくるのは金剛位じゃねぇか?そんでもアイツ途中で気絶するしなぁ」

「どんだけ激しいの!?」

「さぁね。第一、他の奴がナニしてる所なんて見た事ねぇし。記録映像(意味深)は別として」

 体力は自信があるから相手が満足するまで何回戦でもお相手するけどな?最近はこっちが満足する前にギブアップされちゃうんだよな、困った事に。

「うわぁ……」

 衣笠が引いた顔をしているが、お前だってして……アレ?

「そう言えば衣笠、お前まだシてないよな?」

「え、そ、そうだったっけ〜……?」

 衣笠が顔を赤くして目を逸らす。思い出してみると衣笠に指輪を手渡したのは大規模作戦の始まる直前。その時はお互いに作戦前だし控えようという話になってしなかった。その後も2ヶ月程経つが、何のかんのと理由を付けて避けられていた様な気がする……いや、気がするじゃない。完全に避けられていた。

「衣笠」

「な、な〜に〜……?って、ひゃん!」

 衣笠をソファに押し倒す。赤くなって小刻みに震えている衣笠を見ると、いつも人をからかうように笑っていたあの衣笠と同一人物とは思えない。そのくらい可愛らしい。

「お前、照れ臭くなったんだろ?」

「っ!……そ、そうだよ!悪い!?」

 そりゃそうか。あんだけ砕けた付き合い方をしておいて、今更男女の付き合いに関係が変化したって勝手が解らねぇよな。そんな不安で震える唇を、俺の唇で塞ぐ。

「ンむ、ちょ、ちょっと提督!?何してーー……」

「嫌なら、ハッキリ嫌って言えよ。そしたらこの先はもうしねぇから」

「……ずっこいなぁ。そんな聞き方されたら、嫌って言えないじゃん」

「知ってる」

 こちとらその位解ってやってんだ。

「提督……衣笠さん初めてだから、その、優しく……してね?」

「それは保証できん」

「ちょ、ちょっと待ってええぇぇぇぇぇ!?」

 衣笠の悲鳴は、夜の帳の落ちた鎮守府に響いていったーー……
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