シリウス星域会戦
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に見せかけて敵を小惑星帯から引き釣り出すのです。敵には予備戦力など存在しないでしょう。そこで、我々が艦隊の一部をロンドリーナに向かわせよようとすれば、敵も小惑星帯から出ざる負えない。そこを一気に挟み撃ちにするのです。」
「なるほど……理論的にも正しい戦術だ、ミッターマイヤー参謀長。」
「ありがとうございます。」
「よし、すぐに行動に移るぞ!急げ!」
シュターデンがそう叱咤すると帝国軍将兵は、慌ただしく動き出した。
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「同志司令官!帝国軍の一部が動き始めました!」
「何だと!?」
「クソっ!やはり本土がもぬけの殻だってことに気付いたか!全艦に通達、出るぞ!」
「しかしっ!それでは我々は地の利を失うことになりますぞ!」
「お前、俺達がここで引きこもってる間に本土が占領されたらどうなると思う?」
「それは……」
「だろう?俺達に取れる選択肢なんて最初から限られてるんだよッ!全艦に通信回線を開くように通達しろ!」
テールマンはそう命令すると、将兵たちに語り掛けた。
「革命軍の兵士諸君!自由の戦士達よ!我等の理想は危機にある!
しかし私はこの上なく誇りを持っている!自由な人民の代表として、革命が救われると宣言出来ることに!圧政者の軍勢は革命の心臓に迫っている!
だが……革命の英雄達は戦いに燃えている……皆が銃を持ち、艦を乗り、戦っている。私は諸君ら英雄たちと共に戦えることを誇りに思う!人民革命軍は、自由と革命を救うために同志達に進撃を命じる!
コミューンと人民を圧政者から守れるのは諸君ら同志達だけである!
さあ、声を上げるのだ!!我らの声は、圧政者共への攻勢の合図となる!
今こそ、勇気が、常に勇気が!!さらに勇気が必要なのだ!!!
今!!この日から!!歴史の新しい時代が始まるだろう!!」
「「「おお、おおおおおおお!!!!!!!!!!」」」
「革命の戦士たちよ!人民の守護者よ!進もう!!かの穢れた血が、我らの星を侵すまで!!!!」
テールマンは将兵たちを鼓舞すると帝国軍への追撃を命令した。
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「敵軍が小惑星帯より出てきました!」
「こちらの狙い通りですな。」
「そのようだな……よしっ!全艦反転!一気に挟み撃ちにするぞ!」
人民革命軍は小惑星帯から出てくると同時に帝国軍は反転、シュターデンの号令の下、帝国軍は一気に攻勢に転じた。
人民革命軍艦艇は次々と撃沈していき、残すはテールマンの座礁する旗艦以下、10隻程にまでなっていた。
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「どうやら私の悪運もここまでか……」
「同志司令官!帝国軍より降伏の勧告がきています!如何いたしましょう?」
「『バカめ』と返信してや
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