第79話
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〜ロゼのアトリエ〜
「ギュランドロス陛下達の事を答える前に、まずはギュランドロス陛下達の故郷である”ユン・ガソル連合国”の事について説明させて頂きますわ。」
「”ユン・ガソル連合国”………それがギュランドロスさん達の”故郷”の名前か………その”ユン・ガソル連合国”という国は一体どういう国なのだろうか?」
メサイアの話を聞いたガイウスは考え込んだ後話の続きを促した。
「”ユン・ガソル連合国”は元々由緒ある国家ではありましたがメルキア程の大国ではありませんでした。ですがメルキアの帝国化に反発したメルキア貴族達による亡命受け入れを切っ掛けに大きな変貌を遂げて”アヴァタール五大国”の一国であるメルキアを脅かす程の強国となった国ですわ。」
「ヴァイスハイト皇帝達の故郷であるメルキアという国の帝国化に反発した貴族達の亡命を受け入れた事によって発展した国か………”発展”という程ではないが、エレボニアにとっても他人事ではない話だな。」
「そうだね……様々な事情でエレボニアからメンフィルへと亡命した元エレボニア貴族であるステラ中佐やエーデルガルト中佐達――――――”フレスベルグ伯爵家”を始めとしたいくつかの帝国貴族もメンフィルに亡命した事でお互いにウィンウィンの関係になっているそうだからね。」
”ユン・ガソル連合国”の事を知ったユーシスとアンゼリカは重々しい様子を纏って呟いた。
「ちなみにその”アヴァタール五大国”というのは何なんだ?」
「”アヴァタール五大国”とはラウルバーシュ大陸中原の”アヴァタール地方”に存在する五つの大国の事ですわ。なおメンフィル帝国がある”レスペレント地方” は大陸中原の北部、”オウスト内海”の北側にあたる地域で、メンフィル帝国はその”オウスト内海”全ての領海権を保有しているとの事ですわ。」
「メ、メンフィルが内海全ての領海権を保有しているって……とんでもない事なんじゃあ……」
「”とんでもない”ってレベルも超えているわよ。”オウスト内海”とやらがどれ程の規模なのかは知らないけど、メンフィルはその内海に関わる産業全ての利益を独占できるでしょうからね。」
「はい……それに内海全ての領海権を保有していたら、当然内海に面している国への侵略の際も戦術的に有利に働きますし……」
マキアスの質問に答えたメサイアの説明を聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中、表情を引き攣らせて呟いたエリオットの言葉に対してサラは真剣な表情で呟き、トワは不安そうな表情で推測した。
「話を続けますわね。”アヴァタール五大国”の五大国の詳細についてですが……まずは私やお父様達の祖国にして魔導技術を誇り、他国にはあまり見られない機械化された軍隊を有してアヴァタール地方東域の大部分を支配下に置いている”メルキア帝国”。次に国土の大部分が山岳
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