第79話
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しているガイウスの言葉に指摘したアッシュの言葉を聞いたセリーヌはジト目で指摘し、クロチルダだけでなく自分自身も例に挙げたセリーヌの指摘を聞いたエマは苦笑していた。
「しかしこうして改めてクロスベルの上層部達の事を知ると、クロスベルにはとんでもない人材ばかりが集まっている事を思い知らされるな……」
「そこに加えて”特務支援課”もクロスベルを支えている上、メンフィルと貴族連合軍の残党と第三機甲師団の連合軍であるヴァイスラント新生軍との連合だからねぇ。確かにメサイア君の言う通り、”オズボーン宰相達ですらも如き扱いできる程、クロスベルにとっては格下の相手”なんだろうね。」
「まあ、ギリアス達は自分達と相手の戦力差を知ったとしても戦争を止めるつもりはないんだろうぜ。――――――例え多くの”犠牲”を出す事になってもな。クロイツェン州の”焦土作戦”がその実例だ――――――っと、悪い、エリオット。」
「ううん……例え”上からの命令が絶対”だからといって、同じエレボニアの人達に対してそんな酷い事をした父さん達にも”非”があるのは事実だもの……今回の戦争でエレボニアが敗戦したら、多分父さん達は”軍事裁判”にかけられて、”焦土作戦”の責任を取らされることになる事はもう覚悟しているよ……」
「エリオット……」
マキアスとアンゼリカは疲れた表情で呟き、目を細めて呟いたクロウだったがすぐにエリオットに謝罪し、謝罪されたエリオットは寂しそうな表情を浮かべて答え、その様子をガイウスは心配そうな表情で見守っていた。
「ま、そのあたりは出世して敗戦後のエレボニアの政治に口を出せるようになったご主人様が何とかするんじゃない?――――――最も”戦場”で貴方の父親と出会うことなく、その父親が生き残っていればの話だけど。」
「そうですね……国の為とはいえ自国の領土を焼いて民達を苦しめる事を行ったその愚か者は軍の”将”なのですから、”戦場”に出てこない可能性の方が低いでしょうね。」
「…………………………」
「エリオット……ねえ。メサイアもそうだけど、ベルフェゴール達もリィンの今の状況についてはどう思っているのかしら?」
ベルフェゴールとユリーシャの会話を聞いたエリオットは辛そうな表情で顔を俯かせ、その様子を辛そうな表情を浮かべたアリサはメサイア達にそれぞれの”真意”を問いかけた――――――
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