第79話
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ンドロス皇帝は。」
「ん……話を聞いた感じ、間違いなく団長よりも相当なクセ者だね。」
「ええ……そういう意味ではあんたとも話が合うかもしれないわね。」
「オイ……そんな訳わかんねぇバカと俺を一緒にするとか冗談でもやめろや。」
メサイアの説明を聞いたラウラは真剣な表情を浮かべ、ガイウスは懐かしそうな表情をし、真剣な表情を浮かべて呟いたユーシスの言葉に頷いて目を細めたセリーヌの推測にフィーと共に頷いたサラに視線を向けられたアッシュはサラを睨んだ。
「………ねぇ、メサイア。メサイアは並行世界とはいえ、この世界でもヴァイスハイト皇帝の娘として認知されているのでしょう?メサイアがヴァイスハイト皇帝にこの戦争を私達が目指す”第三の道”で解決する為に私達に協力してもらえるように説得する事はできないかしら?」
「それは”絶対に不可能”ですわ。」
「チッ、即答かよ。」
「その…………メサイアさんも”クロスベル帝国皇女”である為、私達に協力して頂けないのでしょうか……?」
アリサの頼みを迷うことなく断ったメサイアの答えにその場にいる多くの者達が驚いている中アッシュは舌打ちをし、エマは複雑そうな表情でメサイアに訊ねた。
「いえ、それ以前にお父様は”娘の嘆願如きで、国の決定を変えるような方ではないのです”から、例え私が皆さんの要望に応えてお父様に嘆願したとしても、その話に”国としての利”がなければお父様は皆さんに協力するような事はないと思いますわ。」
「”国としての利”か………確かにクロウの件にせよ、紅き翼のクロスベルでの活動にせよ、全てクロスベルの”利”に繋がっていたね……」
「フム……話を聞いた感じ、そのヴァイスハイト皇帝とやらは私情と政治を完全に切り分けているタイプの”王”に聞こえるが……」
メサイアの説明を聞いたアンゼリカとローゼリアはそれぞれ考え込んだ。
「概ねそんな所ですわ。――――――加えてお父様は”誰よりも皇族としての自覚”を持っていらっしゃる方ですから、皆さんにとってはギュランドロス陛下とは別の意味で説得が非常に厳しい方ですわよ。」
「えっと……ヴァイスハイト皇帝がメサイアがそこまで言う程”皇族としての自覚を持っている事”に何か理由でもあるのか?」
メサイアの話が気になったマキアスは不思議そうな表情で訊ねた。
「ええ。ちなみに皆さんは転生する前のお父様がメルキア皇帝になった経緯はご存じですか?」
「う、うん……確か当時はそのメルキアという国も内戦の真っ最中である事に加えて他国もその隙を狙ったけど、ヴァイスハイト皇帝は国内で起こった内戦を終結させたどころか、その内戦の隙を狙って侵略してきた国家全てを飲み込んでそのメルキアという国を豊かにして皇帝に即位したんだったよね?」
メサイアの確認にエリオットは戸惑いの表情で答え
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