第79話
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事ができると思いますわ。」
「異世界(ディル=リフィーナ)はゼムリアと違って、数多の神々が存在していて、当然その神々を”信仰”する宗教があるって話だから、その宗教や神々にとって”天敵”であり、”世界の敵”扱いされている”神殺し”がいるとわかっているそのレウィニアって国に圧力や戦争を仕掛けにくい―――いえ、”仕掛ける事ができない”って事はそのレウィニアって国は間違いなく国力もそうだけど、戦力も相当なものなのでしょうね。」
「ハハ…………まさに言葉通り、”世界は広い”ね。――――――話を戻すが、そのメルキアという国を脅かしていやたユン・ガソルという国でのギュランドロス皇帝達の立場は何だったんだい?」
メサイアの説明と推測を聞いたセリーヌは目を細めて推測し、アンゼリカは疲れた表情で呟いた後メサイアに訊ねた。
「まずギュランドロス陛下についてですが…………ギュランドロス陛下はユン・ガソル連合国の”国王”だった方ですわ。」
「こ、国王”って事はギュランドロス皇帝もヴァイスハイト皇帝同様、クロスベルに来る前も”王”だったの!?」
メサイアが口にした驚愕の事実に仲間達が血相を変えている中アリサは信じられない表情で確認し
「はい。」
「今までの話からギュランドロス皇帝も元”王”か王族に連なる人物とは想定していたが……やはり、ヴァイスハイト皇帝同様”王”だったのか……」
「ギュランドロスさんが国王…………という事はギュランドロスさんの奥方のルイーネさんは王妃だったのか?」
アリサの問いかけにメサイアが肯定するとラウラは重々しい様子を纏って呟き、呆けた表情で呟いたガイウスはメサイアに確認した。
「ええ。加えてルイーネ様は”三銃士”の一人でもあられます。」
「”三銃士”?”六銃士”に似た呼び方からすると、もしかして”六銃士”の元ネタはその”三銃士”だったの?」
メサイアの説明を聞いてある事が気になったフィーはメサイアに確認した。
「恐らくはそうだと思いますわ。――――――”三銃士”とはユン・ガソル連合国が誇る最も優れた三人の”将”の事で、ルイーネ様は外交と内政を一手に引き受けつつ策略を巡らせて他国に対抗する術を打ち出し、エルミナ様は軍務と国の重工業の発展を担当してその卓越した指揮能力、戦略で敵軍を圧倒しつつユン・ガソルの国力、戦力を発展させ、パティルナ様は戦況を変える切り札として行動することから”戦の申し子”とまで称されている程で、自らの腕で持ってユン・ガソルに勝利をもたらしてきましたわ。」
「なるほどね………それぞれの優れた能力でそのメルキアという大国を脅かしていたのだから、相当な人物なのでしょうね、その”三銃士”とやらは………」
「うむ……ドライケルスが知れば、間違いなく相手の人材の豊富さを羨ましがるじゃろうな。」
メサイアの話を
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