本編番外編
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此処ではない他の世界で
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た事はあるが、これは酷い。よっぽど戦った相手が容赦の欠片も無い人だったに違いないな。
「――貴様、千手……柱間?」
「は?」
不意に名を呼ばれて、ぎょっとして治癒の手を休める。
確かに私は千手柱間であるが、その名で呼ばれるよりも『千手の木遁使い』としての通り名の方が有名だ。
どう考えても今の私よりも年上らしきこの人が、なんで私の名を知っている?
「どういう事だ……? 柱間の奴はオレよりも年上だった筈……しかし、このチャクラは……」
「は? え? しゃ、写輪眼!?」
閉ざされていた瞼が開いて、三つのおたまじゃくしの浮かんだ赤い目が私を睨んでいる。よくよく見ると、この青年の顔にはこの間あったばかりの黒髪少年(兄)の面影がある様な無い様な……。
「チャクラの質は同じだが、歳は違う……。それに……貴様、女か?」
に、俄には信じられないが、この世界では私の他に柱間がいるらしい。
そんでもって、その柱間さんは私よりも年上で性別は男だと言う事。
そりゃー、確かに男の柱間を見た事がある人からすれば私の男装なんて一発で見破れるだろうよ。
……てか、どうしてくれよう神様。
昼寝から目が覚めた先で、私の知っている世界とはよく似ているけど違う世界に居るだなんて、誰だって想像しないって。つーか、マジで誰か助けて。
人の足首を掴んでギラギラした目で睨んで来る、知り合いの面影を持つ黒髪長髪青年から逃げ出したいです。
にしても、治療を続けるべきか続けないべきか、それが大問題である。
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