暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の競馬
第二幕その四

[8]前話 [2]次話
「そちらをしっかりと書いて」
「それからだね」
「乗馬部を見に行かせてもらうよ」
「そういうことだね」
「今の論文はアマゾンの蛇についてだけれど」
「アマゾンのなんだ」
「あちらの生態系は凄いからね」
 それでというのです。
「蛇もかなりだからね」  
「アナコンダとかだね」
「そちらを書いているけれど」
「もうすぐ終わりなんだ」
「今日中に終わるよ」
「そうなんだね、先生相変わらず論文書いているね」
「論文を書くのが学者だよ」
 これが先生の返事でした。
「研究をしてね」
「学んでそうしてだね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「論文を書くものだから」
「それでだね」
「僕はいつも書いているんだ」
 論文、それをというのです。
「そうしているんだ」
「それもあらゆる分野の学問でだね」
「そうだよ、そしてアナコンダとかね」
「アマゾンの蛇にだね」
「書いているけれど」
「アマゾンって蛇も多いんだね」
「物凄くね」
 実際にというのです。
「サンゴヘビなんて蛇もいるし」
「サンゴヘビっていうと」
「外見は奇麗だけれど」 
 それでもというのです。
「猛毒を持っているんだ」
「そうだったね」
「アマゾンは毒蛇もいてね」
「サンゴヘビはその中でもだね」
「とりわけ毒が強いんだ」
「それで注意が必要だね」
「うん、出会った時は」
 先生は王子に真剣なお顔でお話します。
「要注意だよ」
「噛まれたら大変だね」
「本当にね」
「そうだね、まあ日本ではね」
 どうかとです、王子は落ち着いた声で言いました。
「サンゴヘビはいないしね」
「蝮はいてもね」
「そこまで強い毒じゃないからね」
「そうだね、ただ僕蛇だから」
 このことは紛れもない事実でというのです。
「噛まれたらね」
「下手したら死ぬね」
「沖縄のハブはもっと毒が強いよ」
「ハブだね」
「沖縄に行った時もお話したね」
「そうそう、毒が蝮より強くて」
 王子は先生のお話にすぐに応えました。
「要注意なんだよね」
「沖縄では実際にかなり警戒されているね」
「ハブの対策にも熱心だね」
「沖縄は暑いから」
 気候のことからもお話しました。
「蛇が棲息するには最適で」
「ハブも多いんだね」
「だから本当にね」
「ハブに噛まれる人が多いんだね」
「昔からね、だからハブの対策にね」
「熱心なんだ」
「そうだよ、王子の国でもだね」
 今度は王子にも尋ねるのでした。
「王子の国も毒蛇が多いね」
「ボアもいるしね」
 この種類の蛇もというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ