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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第78話
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の新たなハーレムメンバーの候補になりそうな予感がするわ♪)
(アハハ……まあ、エマさんはアリサさん程ではないですが、元々リィン様を意識していらっしゃっていますし……)
その様子を見たベルフェゴールはからかいの表情でメサイアに念話を送り、メサイアは苦笑しながら答えた。

「えっと……話を戻しますけど、ユリーシャさんはどうしてリィン君の使い――――――いえ、”守護天使”になったのでしょうか?」
そしてトワは場の空気を変えるためにユリーシャに訊ねた。
「それはこの身が我が主より一生返しきれぬ恩を受け、更には我が主がこの身が仕える相応しい人物だからこそ、我が主に”守護天使契約”を申し出て、その申し出を我が主が受け入れて頂いたからです。」
「リ、リィンが天使であるユリーシャさんが”一生返しきれない恩”と思うほどの事をしたんですか?」
「まあ、あいつらしいと言えばらしいが……一体リィンはあんたに何をしたんだ?」
ユリーシャの答えを聞いたマキアスは戸惑い、クロウは不思議そうな表情でユリーシャに訊ねた。

「―――それを貴方達に教えるつもりはありません。エリゼ達のような我が主の身内でもなく、我が主のかつての学友の方々――――――”灰獅子隊”の部隊長達やそれぞれの”目的”の為に我が主と共に戦うクルト達のように我が主と同じ志を持たない貴方達には。」
「……ッ!」
「エリゼ達はともかく、貴女はオレ達よりも灰獅子隊――――――いや、”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”の人達を信用しているのか……」
ユリーシャが口にした冷たい答えにZ組の面々がそれぞれ血相を変えている中アリサは辛そうな表情で唇を噛み締め、ガイウスは複雑そうな表情でユリーシャを見つめ
「ハッ、”灰色の騎士”サマに随分な入れ込んでいる頭の固い天使だぜ。その”灰色の騎士”サマは最近までダチだった連中と別れて、ダチだった連中の祖国との戦争で活躍―――要するにエレボニアの連中を殺しまくる事も天使のテメェにとっては問題とかないのかよ?」
アッシュはユリーシャを嘲笑して指摘した。

「逆に聞かせて頂きますが……”それのどこが問題なのですか?”戦争を終える為には必ずどちらかが犠牲にならなければなりませんし、我が主がその刃を向ける相手は”敵国”の兵や将達。今回の戦争の事情についても一通り我が主達から教えて頂きましたが、”義”は我が主達の祖国にあって、”非”があるのは卑劣にも宣戦布告もせずに我が主の故郷を襲撃し、我が主の妹にして領主の娘でもあるエリスを拉致し、更には我が主の父君であられるユミルの領主に重傷を負わせた貴方達の国なのでは?」
「そ、それは…………」
「……………」
アッシュの問いかけに対して答えたユリーシャの話に反論できないトワは辛そうな表情で答えを濁し、アンゼリカは重々し
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