第78話
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いたアリサ達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中セリーヌは疲れた表情で溜息を吐いた。
「あら、”契約”の件については私よりも先にフェミリンスがエステルから、『友人として自分達と一緒に世界を見て廻って欲しい』と言われて、それが理由でエステルと”契約”したと聞いているから、私とリィンの契約が”前代未聞”ではないわよ?」
「そっちもそっちで非常識過ぎる話よ。」
「エステル殿というと、何度か殿下達の話に出てきたカシウス卿のご息女か……フフ、今の話を聞いて増々どのような人物なのか気になってきたな。」
「一体今までどんな超展開があって、今の状況になっているのか、本気でエステルに聞きたくなってきたわ……」
アイドスが口にしたとんでもない答えにアリサ達が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中セリーヌはジト目で呟き、ラウラは興味ありげな表情で呟き、サラは疲れた表情で溜息を吐いた。
「えっと……アイドスさん。以前ベルフェゴールさんが私達に会いに来たときに貴女はリィンさんを将来”神格者”か”使徒”という存在にするつもりだと仰っていましたけど、本当にそのつもりなのでしょうか?」
「ええ。既にリィンにもその話をして、将来私から”神格位”を受け取って”神格者”として私と共に生きてくれることを約束してくれたわ。」
「!リィンがそんな約束を……」
「あれ程”鬼の力”――――――いや、”自分が普通の人間ではない事”を気にしていたのに、何故自ら”人外”の道を歩む事を決めたのだ……?」
「……慈悲の女神よ。ヌシは”永遠に生きる”という事が”人”にとって、ある意味”最も酷な事”であると理解していながらも、リィンに”神格者”とやらになる提案等をしたのか?」
「ロゼ……」
エマの質問に答えたアイドスの答えを聞いたアリサは驚いた後複雑そうな表情をし、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、真剣な表情でアイドスを見つめて問いかけたローゼリアの問いかけを聞いたセリーヌは実際に数百年生きているローゼリアの言葉の重みにも気づいていた為複雑そうな表情でローゼリアを見つめた。
「へ……何で”永遠に生きる事が、人にとって最も酷な事”なんですか?」
「”不老不死”なんて、僕達”人”からしたら夢のような話に聞こえるのですが……何か問題があるのですか?」
一方ローゼリアの言葉の意味を理解していなかったエリオットとマキアスは戸惑いの表情でローゼリアに訊ねた。
「……確かに老いずに永遠の時を生き続ける事は一見夢のような話に聞こえるが……………逆に言えばそれは自分だけが”取り残される”という事じゃ。……周りの者達が年を取り、そして最後は老いた友人達を看取っていく中、自分だけは一生変わらずに生き続けなければならないのじゃぞ。それを聞いてもなお、夢のような話に思えるか?」
「それは…
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