暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第78話
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いますが、私は”並行世界”の存在ですから、こちらの世界での転生を果たしたこちらの世界のお父様自身を知っている訳ではありませんわよ?」
「それでも内面的な部分――――――例えば性格とかは、あまり変わっていないんじゃないの?」
「それとギュランドロスさん達の事もだな。オレ達は”六銃士”の中でギュランドロスさんとルイーネさん、エルミナさん、それにパティルナさんの詳しい過去については知らないんだ。」
苦笑しながら答えたメサイアの話を聞いたフィーは真剣な表情で、ガイウスは静かな表情で指摘した。
「えっと……お父様達の内面的な部分の件はともかく、ギュランドロス陛下達の事は”知識”としては知ってはいますが、実際に顔を合わせて話をしたのはこちらの世界に来てからですから、ギュランドロス陛下達の性格等については私もそれ程詳しくありませんわよ?」
「それでも何も知らないよりはよほどマシよ……異世界(ディル=リフィーナ)の人達が協力者にいない今の私達にとっては、異世界(ディル=リフィーナ)出身のクロスベル帝国の上層部についての情報はどんな些細な情報でも貴重な情報なの。」
「うむ…………だが、その件については話が長くなるであろうから先にアイドス殿とユリーシャ殿の件について聞きたいのだが……――――――アイドス殿、ローゼングリン城で我等と出会った翌日には”用事”とやらがクロスベルにあるとの事で、ガレリア要塞へと向かう我らが乗った列車でそのままクロスベルに向かったが……その”用事”とは何だったのだろうか?」
戸惑いの表情を浮かべたメサイアの指摘にアリサは答え、アリサの言葉に頷いたラウラはアイドスにかつての疑問を訊ねた。

「貴方の実家に泊めてもらったその日の夜に私自身を占ってみたのよ。それでその結果が翌日貴方達と共に乗る列車の終着駅であるクロスベルで、私にとっての”再会”が訪れるという内容でその時の私にとっては特にこれといった今後の方針が無かったからクロスベルへと向かったのよ。」
「め、女神が自分自身を占うって……」
「ま、女神自身が占うんだから信憑性はあるだろうな。」
アイドスの話を聞いたZ組の面々がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサはジト目で呟き、クロウは苦笑しながら呟いた。
「そのアイドスさんにとっての”再会”とは一体誰の事だったんだ?」
「―――セリカよ。」
「セ、”セリカ”ってもしかしてわたし達がクロスベルでの特異点の時に出会った……!」
「例の異世界の”神殺し”とやらか。」
「そういえばレン皇女殿下がその”神殺し”という人物とアイドスさんは何らかの関係があるような事を口にしていたが……その…………お二人は一体どういう関係なんでしょうか?」
アイドスの答えを聞いたトワは驚き、ユーシスは真剣な表情で呟き、マキアスは不安そうな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ