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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十六話 ブライウング・ローレライ作戦
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――」
「だからイルーナ姉上、アレーナ姉上。ローレライっていうのは僕は悪い妖精さんじゃないと思うんだ」

ラインハルトの言葉をイルーナは苦笑交じりに聞いていた。

「降参よ。あなたのお姉様から聞いた話の方が綺麗ね」

話の正誤はともかく、アンネローゼがラインハルトにした話の方がよっぽど話としては綺麗だ。だからイルーナとアレーナはそれ以上争わず、ラインハルトの話を黙って聞くだけにとどめたのだった。

* * * * *

強力な歌声をもってシャロンの洗脳を解く。全艦隊の通信機能を最大限に開放し、さらにそれを総倍にオーラで増幅し、自由惑星同盟艦隊に向けて放射する。シャロンの洗脳を解くことができれば、自由惑星同盟の艦隊を封じ込めることができるかもしれない。
さらにオーラを照射させてシャロンそのものを無力化する。
それが、ブライウング・ローレライ作戦の概要だった。

「この作戦には『歌い手』が必要だ。」

 ラインハルトが一座を見まわした。

「あの忌々しい悪魔を封じられるだけの力を持った歌い手がな」

それについてはアレーナに心当たりがあった。彼女の瞳はある一人の人物に向けられた。

「前世でローレライの騎士を拝命したのはフィオーナ、あなたよ」
「アレーナさん・・・・」

フィオーナが灰色の瞳を揺らめかせたのは前世の記憶を思い返していたからだ。究極の歌声をもってフィオーナは「歌い手」となり、死闘の末奇跡の力を借りてシャロンを破ったことがある。彼女たちの世界では「歌」こそが人間の秘める力を解放するものだと信じられており、「歌」をつかさどる精霊がローレライと呼ばれていた。究極の歌い手には「ローレライの騎士」という称号があたえられる。
そして、フィオーナもまた、その時の功績からフィオーナは「ローレライの騎士」を拝命したのだった。

「ここにきてこれほどまでの合致があるというのはちょっと戦慄すら覚えるけれどね、でも、フィオーナ。前世において世界を救ったほどのあなたの歌声、もう一度役立てて」
「ですが、私、一度シャロンに敗れています。あの時だってあの奇跡がなければ・・・・・」
「あなたは独りじゃないわよ」

アレーナはフィオーナを見た。

「あなた一人に重荷を負わせない。シャロンを打ち破るにはあなた一人では不足だっていうのはわかってる。だからはあなたには『歌い手』を選抜してくれる?あなたと同調できる『歌い手』を一人でも多く集めるのがあなたのこれからの仕事よ。そして――」
「フロイレイン・フィオーナのバックアップには艦隊の力もまた重要だ。そこでフロイレイン・ティアナ。卿にはフロイレイン・フィオーナの護衛艦隊の総指揮を取ってもらう事とする」
「え!?私!?」
「イルーナ姉上亡き後――」

ラインハル
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