離別のファクター
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てやるんだ!」
「……。その果てに……」
「うん?」
「その果てに……何を求める……? 望みをかなえたとしても、あなたを理解する者はいない……。あなたは孤独なままだ……」
「……知った風な口をきくな」
ドスッ!!
「ぐふっ!」
腹を蹴られ、背中の傷から血が飛び散る。だが……長々と話してくれたおかげで糸口はつかめた。
「あなたも、わかっているはずだ……唯一の……最大の理解者が、誰なのか。最も……向き合わなくちゃいけなかったのが、誰か……」
「死に体のくせに吠えるね。そろそろ黙ってよ」
先程とは打って変わった冷徹な目で、リトルクイーンは倒れている私の首目掛けて刀を振り下ろしてくる。……ああ、もう打つ手がない。ごめんね、母さん、アルフ、ビーティー、はやて……サバタお兄ちゃん。こんなところで、終わっちゃう私を許して……。
ガチィッ!!
「そこまでだ、リトルクイーン」
「エリオ……どうして止めるの?」
突然、エリオがカナンを伴って上空から現れ、なのはの刀を槍で遮っていた。なお、カナンは着地するなり、布で私の目を隠した。おかげで何も見えないが、エリオ相手に呪いが発動しないように気を遣ってくれているのだろう。力尽きて動けない以上、意味があるかは怪しいが……。
「言ったよね、彼女は僕の獲物だって。なに横取りしてるのさ?」
「いや〜ちょっとつまみ食いしてたら釣れちゃってね」
「同じ場所にいる可能性はあったし、仕方ないよ。たださ、これやり過ぎ。僕が戦うまで回復に専念してもらうはずだったのに、これじゃ再起不能じゃん」
「それの何が悪い? いつか倒すんだから今倒したって構わないでしょ」
「(そういう話じゃないんだけど……ポリドリに着いた連中は後先考えず、とにかく世界を破壊したい奴ばかりか。公爵は何を考えて、こんな奴らと手を組んでいるんだろう……)……で、目的は果たせた?」
「当然。ほら」
自信満々の彼女の下へ暗黒の腕で運ばれてきたのは、フレスベルグの棺桶だった。エリオが見守る中、リトルクイーンは左手のダークハンドを展開し、フレスベルグの棺桶を掴むと……。
「いただきま〜す」
グシャァ!!
「ギイイイィィィッッ!!!?? な、ナゼ……!? こ、コレじゃ……ミディアムレアどころか……ただの、ミンチ……ギィヤァアアア!!!!」
グチャリ……グチャリ……グチャリ……!
全身が押さえられて目も隠されてる状況で、まるで咀嚼音そのものの音しか聞こえない状況に、私は怖気が走っていた。
「うぇ〜、これは見ない方が良かった。フェイト・テスタロッサにもこれは刺激が強すぎる……って、今は見えないか」
エリオの気遣いはありがたいが、私は髑髏事
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