第10話
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られているということだ。更に別世界から干渉してき人間に肩を持つ事で、これを快く思わないタイムジャッカーの連中が俺を潰そうと手を下してくるかもしれない。
だが、俺はその挑発に乗るつもりなどない。例え俺が違反によって死ぬとしても、ウォズやレジスタンスの皆が何とかしてくれる。人任せに聞こえるかもしれないが、それだけ俺は心から彼等を信頼している。
そんな俺とは裏腹に、隣にいるウォズは困惑の表情を俺に向けてくる。
「・・・・・どういう事だい?君がアナザージオウとは」
「・・・・・言葉通りだよ。この世界にライダーは存在しない。変わりにアナザーライダーが居て、王を決める殺し合いをしてる。俺もその一人だよ」
否定は出来ない。どうであれ、こんな馬鹿げた闘いに参加しているのは事実だ。 どれだけ俺が救おうと手を伸ばした所で、この世界を生きる人達にとっては見慣れた同じように見えてしまう。 人類の敵であると。俺も、そうやって何度も何度も伸ばした手を拒絶され続けた。
でも。それでもだ。
「・・・・・仮面ライダーじゃなくても、俺は守りたいって思ってる。世界も、今を生きてる人も。だから、アイツのような奴等も、タイムジャッカー達にもこれ以上好き勝手させるつもりは無い」
それだけは信じて欲しいと、ウォズに目線を向けて、はっきりと告げる。これは俺の歪な願いと矜恃だ。この力はあくまで貰ったものだ。俺自身の力なんかじゃない。そんな俺が信じてくれと言ったところで本物の仮面ライダー、登場人物に信じてくれるかどうかは分からない。
ウォズは、そんな俺に対して何故か笑みを見せて、淡々と語る。
「・・・・・アナザーライダーでありながらも、ライダー・・・・・王としての素質はある、か」
「・・・・・え?」
「イヤ、なんでもない。・・・・・君の事を信じよう。その真っ直ぐさにね」
「・・・・・ありがとう」
思わぬ反応ではあったが、一先ず受け入れてくれた事に自然と俺は笑みを浮かべる。改めてアナザーダブルへと視線を向ける。アナザーダブルは退屈そうに右手で頭部を掻き、退屈そうに呟く。
『・・・・・交渉は、決裂か?』
「まあな。お前みたいな外道よりは遥かに信頼出来るからな」
『・・・・・ならば』
「でも、王になる為なら手段は選ばない。それがお前らのやり方だろう? だから、俺もそれにあやかる事にしたよ」
『・・・・・何?』
確かにルールは絶対だ。だが、そのルールの抜け穴を突けばいい。単純な話だ。
「この闘いを始めた奴はこう言ってたよな。『王座を決める闘いの上で、手段は問わない』って」
『・・・・・貴様っ』
「これが俺の闘い方。王になっ
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