暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・59
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パウダー、砂糖、塩を篩にかけてボウルに入れる」

「篩が無かったらどうしたらいい?」

「計量した粉類をボウルに入れて、泡立て器で混ぜても同じように出来るぞ。篩にかけるのは粉のダマを無くして全体が混ざりやすくするためだからな」

 紅茶のスコーンはこの時に茶葉を加えておく。


 お次はバターを加える。ダイス状のバターを握り潰す様にしてから粉と全体を混ぜ合わせる。この時は絶対に捏ねないように注意。あ、あとバターを溶かさない様にな。難しければ、バターと粉を手で挟んで擦り合わせる様にすると早く馴染むぞ。粉とバターが馴染んでそぼろ状になればOKだ。

※粉っぽさが残っていてもOK!

 そぼろ状になったら、牛乳、プレーンヨーグルトを加えて捏ねないように混ぜ合わせつつ、生地を纏めていく。この時、それぞれのスコーンに混ぜる具材を入れて、生地を纏めていく。この時、纏めるのに掛ける時間は1分〜1分半位。時間をかけすぎると手の熱でバターが溶けてくるので注意。

 生地が纏まったらラップで包み、30分程冷蔵庫で寝かせる。その間にオーブンを180℃に余熱しておく。

「しかし、なんでまたいきなり母の日のプレゼントをしようなんて思ったんだ?」

「え、えっと……お姉ちゃん達が間宮さんとかお世話になってる人達にプレゼントするって、聞いたから」

 ははぁ、それに触発されて自分もプレゼントしようと思ったわけか。

「優しい娘だなぁ、山風は」

「えへへ……♪」

 そう言いながら頭をくしゃくしゃと撫でるが、以前は嫌がっていたのに今は顔を赤くして照れている。随分と俺にも懐いたもんだ。

「さて、作業再開だ」

「うん♪」

 寝かせておいた生地を取り出し、まな板に打ち粉をふるう。まな板に生地を広げ、手で延ばして4つに畳むという作業を2〜3回繰り返す。

 延ばして畳むを繰り返した生地を2cm位の厚さに整え、4〜6等分に切るか型で抜く。

 オーブンの天板にクッキングシートを敷き、生地を感覚を空けて並べる。そして余熱しておいたオーブンで10〜12分焼く。1度目の焼きが終わったら今度は200℃に設定して2〜3分焼く。狐色に焼き上がれば完成。お好みでジャムやクリーム等を添えて。




「よし、食べるか」

「えっ、折角作ったのに……」

「まぁまぁ。母の日にゃあまた焼けばいいさ、俺も手伝うからよ」

「うん、ありがとうパパ!」

 その日食べたスコーンは、本当に美味かった。そして数日後、母の日当日。俺は大事な話があると金剛を執務室に呼び出した。

「ヘイdarling、来ましたヨ……?」

 執務室のドアを開けたまま、金剛が固まる。部屋の真ん中にはニヤニヤ笑いを浮かべた俺と、その隣で
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