第12話 動き出す世界と陰謀
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ッカーの基地の様子…」
ピニャはレレイから理解半ばに説明を聞いて映像を眺める。
「オ・ンドゥルゴか……聖地とはいえただの丘だったはずだ……それが今や…」
「ええ、ショッカーに丘を掘り返されて基地まで造られてます」
オ・ンドゥルゴにそびえる巨大な軍事基地の映像を見て、ピニャとボーゼスの周りの空気が一気にお通夜ムードになる。ショッカーに勝てる気がしなかったからだ。
やがてモニターの映像が外で訓練をする兵士達の映像に切り替わった。
ピニャはでショッカーの兵士の持っている銃が気になり、レレイに尋ねる。
「先程から兵士達が持っている杖……ショッカーには魔道士を大量に養成する方法でもあるのか?」
「違う、あれは魔導ではない。ジュウと呼ばれる武器」
「武器!?」
「原理は簡単。炸裂の魔法が封じられた筒で鉛の塊をはじき出している」
(ほう、短時間でよくそこまで見抜いたもんだな………すごいよ、レレイは)
ピニャはショッカーの技術力に驚いていたが千堂は多少の違いはあれど短時間で銃の原理を見抜いたレレイに驚いていた。
そんなことはつゆ知らず、ピニャとレレイは話を続ける。
「武器であるなら作ることができる……とすると全ての兵に持たせることもできる―」
「そう、帝国軍と戦った時もショッカーは銃による攻撃で蹂躙した後、このクライス要塞で大量の兵を投下して生き残った兵を殲滅したらしい」
ピニャは考え込んだ。
(戦い方が根本的に違う。我々の戦意と戦技を磨いた戦列も「ショッカーの技術力」を前にしては無意味に違いない)
ピニャはクライス要塞に乗っている戦闘員の持っているM16A4をチラリと見る。
「戦況を一方的にしないために『ジュウ』だけでも手に入れなければ……」
「それでは無意味」
「なに!?」
そう叫ぶピニャにレレイはモニターに映っている屋外訓練を行う怪人達の様子を指差した。
蜘蛛のような姿の者、蝙蝠のような姿の者……彼らの禍々しい姿にピニャとボーゼスは凍りつく。
「彼らはカイジン。ショッカーは人間に動植物の特性を植え付ける技術があり、植え付けられた人間を『カイジン』と呼ぶ。彼らにはジュウによる攻撃が通用しない上にすごい力持ち」
「イタリカで盗賊団を追い払った怪物達か…」
(ジュウ、カイジン、稲光を撃てる弩、鉄の龍、鉄の巨人……あんな物を作れる職人などドワーフの匠にもいない!あれはまさしく異世界の怪物だ)
「何故こんな連中が攻めてきたんだ?」
その言葉をすぐ近くで聞いていた千堂はピニャの言葉に腹が立ち、す
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