第12話 動き出す世界と陰謀
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械式移動式要塞だからでしょうか……」
「機械式!?これが機械なのか!?」
「ええ、機械ですよ……」
ピニャはショッカーと帝国の技術格差の一端を垣間見たような気がした。しかし、こんなものはまだ序の口だった。
突然、クライス要塞の腹部から千堂達に向けて緑色の光が千堂達に照射された。
ピニャは何をされるのか分からず、警戒するが千堂が一言、「大丈夫ですよ」と言うと少しだけ落ち着いた様子を見せた。
「それでは行きましょうか」
「へ?行くとはどこに?」
質問の答えが返ってくる間もなく、ピニャらは一瞬にして光に包まれてクライス要塞に吸い込まれた。
そして、ピニャ達の眼前にはさっきまでいた緑豊かな中庭ではなく、SF映画に出てくるような宇宙戦艦の司令室のような光景が広がっていた。
「イーッ!!ようこそ、クライス要塞へ。
私はこのクライス要塞の艦長をしています、防衛空軍少佐、坂田龍四郎です!
千堂大尉!以後、お見知りおきを…」
坂田はワープ装置で転送されて来た一行に挨拶した。
「イーッ!!どうも、私は防衛陸軍大尉の千堂です。こちらこそよろしくお願いします」
坂田に対してショッカー式敬礼をする千堂を他所にピニャ達は突然、クライス要塞にワープしたことに慌てふためく。
「何だ!?一瞬で場所が変わったぞ!」
これにはレレイ達も驚きを隠せなかった。
「どんな魔法を使ったの!?」
「ショッカーは魔法が使えないはず…どうやって……」
「あー、皆さん、落ち着いて。今のはですね―。」
坂田はワープについて簡単に説明する。
「つまり、地面からこの司令室にへと瞬間移動できるのか?」
「そういうことです」
(『クライス要塞』が空を飛ぶというだけで驚くのはまだ早かった……!!どれだけ技術力が隔絶しているのだ!ショッカーとやらは!!)
ピニャはとうとうその場にへたりこんでしまった。
坂田はそれを無視して部下に命令する。
「これより本艦はオ・ンドゥルゴ基地に帰投する!クライス要塞………発進せよ!」
航行を命じるとクライス要塞は動き出した。
「わ、妾達…空を飛んでいるぞ!!!」
「恐ろしい技術ですね…………」
異世界側の一同はただ呆然としていた。
しばらく飛行し、オ・ンドゥルゴ基地に近づくとクライス要塞のモニターにオ・ンドゥルゴ基地の様子が映し出される。
「なんだこれは!?動く絵か!?」
「違う、これはモニターという物。カメラという魔道具から外の景色を映し出しているだけ。つまりこれはショ
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