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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第12話 動き出す世界と陰謀
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「どこよここ?私はね!あんたみたいなドブネズミと違ってトンネルじゃなくて、家に帰りたいの!!」


「………………」


「早く戻れ!!戻れって言ってんだ!!!」


「…………」


「何とか言いなさいよ!!!」


「福井先生、いや福井。彼らから言われたんだ……お前を連れてきたら難病に苦しむ俺の娘の命を助けてやるって……。悪く思うなよ」


「はぁ!?なんのまね……」




「おめでとう!!福井さん!!」


甲高いその声が外から聞こえたと同時にスポットライトのような強烈な光を浴びせられた。
声の主はキリスト教の祭服を来た白人の老人でありその後ろには骸骨風のタイツと覆面の男達がいた。


「君は神聖なるショッカーのメンバーに選ばれました!!さぁ皆さん!盛大なる拍手を!!!」


白人の男性がそう言うと骸骨風のタイツと覆面の男達は一斉に拍手をする。



「しょ…ショッカー!?異世界の連中が何故!?」


「貴方と同じですよ……我々も対日工作員として送り込まれたんです……」


その老人……ペトレスク神父はジリジリと福井の乗っているベンツに近づく。


「本当なら反ショッカー発言をする貴方は我々に始末される筈だったんですが、貴方は知力だけは優れている……よって我がショッカーに選ばれました。これから我々の改造手術を受けてもらいます」


「かっ、改造!?冗談じゃないわ!!」


ペトレスク神父は黒マントを覆いかぶさるように翻すと甲高い奇声を上げた。そこには蝙蝠のような顔と巨大な翼を持った怪人がいた。しかし蝙蝠男ではない。蝙蝠男の強化体……大コウモリ怪人である。


「キキィィィィーーーーーーー!!!!」


福井は危険を感じてベンツを降りてトンネルの入口の方へ走り出すが、大コウモリ怪人は空を舞い、福井に追いついてトンネルの壁に叩きつける。

余りの衝撃と激痛に福井はもだえ、次第に意識が途切れていく。


「ヨウコソショッカーヘ、フクイサン」


大コウモリ怪人男はバラの花束を気絶している福井に投げ捨て、戦闘員にトンネル奥に隠すように停めてあるトラックに積み込むように命じる。


数日後、数名の野党議員が行方不明になった。いずれも反ショッカー発言を繰り返していた者ばかりである。
さらに今まで国会答弁で今まで行ってきた福井瑞穂があらゆる反ショッカー発言を撤回、ショッカーとの国交開設に賛成する発言を行って与党を驚かせた。




「午前5時になりました。ニュースの時間です。
数名の野党議員が行方不明がなってから数日が経過しました。警察は依然、誘拐の線で慎重に捜査を進めており―。」
「会社党の福井瑞穂代
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