第12話 動き出す世界と陰謀
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意味を込めて騎士団と懇談の場でも―」
「結構です!!」
時間稼ぎすら失敗したのでピニャはどうすべきか考えた。
(センドウ次第でショッカーが大きく動く!クッ!……こうなったら!!)
「―では妾も行こう!!妾もオ・ンドゥルゴに同行させてもらう!」
「は?」
「此度の協定違反、上位の指揮官に正式に謝罪しておきたい。よろしいか?センドウ殿」
第1小隊の面々は驚いた。敵国の皇女がショッカーの基地に出向きたいと言い出したのだ。
「御自身の立場を理解されてますか?貴方は敵国の皇女なのですよ?」
「それでも……妾は皇女として帝国軍人の起こした失態の尻拭いをする務めがある!だからお願いだ!どうか妾だけでもオ・ンドゥルゴに連れて行ってくれ!」
「殿下1人、敵地に行かせるわけにはゆきません!私も同行を!」
ボーゼスがピニャの足にすがりついて頼み込む。
「……分かった、ボーゼス!自らの失態を挽回せよ」
「ハッ」
ピニャ達が勝手に話を進める様子を見た千堂は呆れ果てた。
「基地に迎えを寄越すよう伝えてくれ。もう知らん……」
「了解しました!」
数時間後………
千堂達は身支度を終えたピニャとボーゼスを連れてフォルマル家の中庭に集まっていた。
「間もなく迎えが到着するそうです」
千堂イタリカからオ・ンドゥルゴ方面の遥か上空から何かがやって来る。ピニャは目を細めて見る。すると次第にはっきり見えてきて、その姿にピニャは戦慄する。
「なッ!!何だッ、あのバケモノは!?」
ショッカー防衛空軍が誇る移動空中要塞 クライス要塞が咆哮をあげながらイタリカ上空にやって来る。やがてクライス要塞はピニャ達の頭上で静止し、中庭に巨大な日陰を作った。
その禍々しい姿にピニャ達は勿論のこと、イタリカ市民全員が恐れおののいた。
「龍だ…鉄の龍だ…それも空に浮かんでいる…」
「こんなのを操る軍勢と戦っているのか……帝国は……」
ピニャ達だけでなくレレイ達も驚愕を通り越して畏怖していた。
「これがショッカーの力………」
「すごい……空を飛ぶなんて」
ただ1人、ロウリィだけが神妙な顔でクライス要塞を眺めていた。
(ロウリィは神官だからなぁ、新しい技術には保守的になるのも当然か。)
千堂は一同にクライス要塞について簡単に説明する。
「このクライス要塞はショッカーが誇る空中要塞です」
「要塞だと!?しかし空をとんでいるのだぞ!!」
「なんというか……貴方方異世界の機
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