第十七話 破壊神の力
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のパワーは凄えぜ、まだまだ試し足りねえし、これから街で一暴れするか?」
ヴァンを嘲笑しながらパープリルは自らを破滅へと導く言葉を口にした。
「(ああ…こいつを………)」
“全てをゼロにするために”
“全て破壊し、無へと帰せ”
“力を求めよ”
“我は…”
頭の中に響くモデルOの声が鮮明になっていく。
体はどんどん熱くなっていくのに寧ろ心地がいい。
体の内側から力が溢れて来るようだ。
もう、抑えられない。
「(粉々にしてやりたい)」
“我は救世主(メシア)なり”
その言葉を最後にオーラを纏ったヴァンはゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと目を開いた。
瞳の色は、いつもの翡翠ではなく鮮血を思わせる紅であった。
「ヒャハッ!まだ立てるのかよ!面白ぇ、もっとこのパワーを試させてくれよぉっ!!」
炎を纏わせた拳で殴り掛かろうとするが、掌に刻まれたΩの文字が煌めき、手にエネルギーを纏わせるとそれを容易く受け止めた。
「は…?」
「消えて無くなれ」
呆然とするパープリルに言い放たれた言葉はヴァンのものとはとても思えない冷たさだった。
ヴァンの振るったセイバーがパープリルの両腕をあっさりと斬り落とした。
モデルLの氷の膜でパープリルのボディの防御力が格段に上がっているにも関わらずだ。
「ギャハアアアアアッ!!!」
「ふん」
あまりの激痛によるパープリルの悲鳴に何の感慨も抱かずにヴァンはセイバーを振るった。
右足
左足
右肩
左肩
ヴァンがセイバーを振るうごとにパープリルのパーツがあっさりと宙を舞う。
「嘘…だろ…俺様は…四つのライブメタルを使ってん…だぞ…?たった一つのライブメタルのロックマンのガキに…最強無敵の俺様がぁ…」
「うるさい」
チャージを終えたバスターを倒れ伏すパープリルに向け、チャージバスターで胴体を吹き飛ばすと頭部だけが転がる。
そして残った頭部をゆっくりとした動作で踏みつけると、少しずつ力を入れていく。
ミシミシと嫌な音が鳴り、パープリルの頭部が変形していく。
「ち…畜生…!俺は幹部なんだぞ…!強いんだぞ…!強い…はずだろ……!?」
次の瞬間、パープリルの頭部は踏み潰された。
「ひ、ひいっ!?」
パープリルの凄惨な最期に一部始終を見ていたシュウは腰を抜かして震えていた。
「ヴァン…?」
「は…ははは…」
あまりにも惨いパープリルの最期、そしてそれを与えたヴァンに呆然としながらエールは立ち上がった。
ヴァンは自分の両手を見つめながら凶悪な笑みを浮かべた。
「凄い…力が溢れてくる…!今の俺ならどんなイレギュラーでも
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