男の責任
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モニカは呟き、昨晩同様遠巻きに眺めている手下達を見る。
「…どうした…やはり手下達の為に、海賊業を辞める訳にはいかないか?」
即答出来ないモニカに、優しく声をかけるカンダタ…
「頭ぁ〜…俺達の事を気にする必要はねぇーですぜ!」
すると海賊の一人がモニカを気遣い語り出した。
「俺等もそろそろ海賊から足を洗おうと考えてたんですよ!…なんせつい最近、海賊ってだけで俺等をボコボコにする親子が現れたもんで…もう嫌気が差したんでさぁ…」
海賊達がリュカ親子を見ながら、辟易と語る…
「そうですわ!悪党に人権なんてありませんのよ!ね、お父様!」
「そうだね」
《ひでぇ…やっぱりリュカさんの娘だよ、この娘………俺、手を出した事になっちゃってるよ…どうしよう…》
ウルフがたん瘤が出来てる後頭部をさすりながら、哀れみの目で海賊達を見渡す…
「で、でも良いのかい…アンタ達、海賊辞めた後、食っていけるのかい!?」
「そ、それは………」
モニカが最も気にしている事…それが解決しないと、モニカは海賊を辞める事が出来ない…
暫く沈黙が包む。
皆が幸せになれる方法を模索して…
「………こんなのはどうでしょう…」
最初に口を開いたのはウルフだ…
「俺達の旅が終わった後、俺達の船は海賊…イヤ違った、この人達に譲渡するのは………あの船を使って、海運業とかを行えば…」
パーティーリーダーのアルルに尋ねる様に提案するウルフ。
「うん…良いんじゃない!旅が終われば、私達に船は不要ですもんね!」
「素敵ですぅ!さすがウルフ様ぁ!!格好いいですぅ!」
愛らしくはしゃぐ少女は、先程『悪人に人権は無い』と言った少女とは同一人物に思えない…
そんなマリーに抱き付かれ、疲れた表情で力無く笑うウルフ…
それを見て嬉しそうに微笑むリュカ…
ウルフはもう逃げられそうに無い…
「カンダタ!アタイ…アタイ……っん!」
モニカが歓喜の言葉を言おうとするのを、カンダタがキスで遮った!
「……その先は俺から言わせてもらう!…モニカ…俺と結婚してくれ!」
その言葉を聞き、海賊…いや元海賊達から喜びの歓声があがる!
その喜びの叫び声を聞き、二日酔いチームの面々が頭を抱えて蹲る…
喜びと苦痛が同居する中、カンダタとモニカは長く濃厚なキスを続ける!
他人の色恋に興味がないリュカは、詰まらなそうに二人を見つめ不要な発言をした…
「…にしても、男の趣味が悪い女だ!」
「あんだとこの野郎!ぶっ殺すぞコラ!!」
カンダタとの長いキスを打ち切り、リュカに向かい乱暴な言葉を吐き続ける!
カンダタに押さえられて無ければ、襲いかかっていただろう!
「あはははは!取り敢えずはおめでとうカンダタ。とっても手のかかりそうな奥さんだね!」
そんなモ
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