第15話 再開篇B
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ウィーン自動ドアが開き中に入る。
「おかえり、吾郎君。」
「只今帰りました。翼もありがとう。」
『たいしたことない。みんな無事でよかった。』
明智が戻るとそこには総指揮官の太宰、古代書で他の戦況確認作業中の翼、そして乱歩や、与謝野の姿もあった。
「9人乗りの車で行っといてよかっただろ?」
「はい、乱歩さん。」
次々と言葉を交わす明智の姿を見て、信頼されているんだな、認められているんだなと複雑な思いと、獅童のことがありよかったなという思いが交差される。
「あ・・・・・・・・・」
明智が何とも言えない顔をこちらに向けてきた。
「あそこの部屋を使って今思っていることを伝えおいで?君たちも思うことはあるだろう?」
「でもまだ事件は終わっては・・・・・・・」
「君は無傷で彼らを守り通し、ここまで連れてきたそれだけでかなりの功績を上げた、あとは任せてくれて大丈夫だよ・・・・・・」
それとも・・・・・先輩たちのこと信じられない?
「いえ、そんなことは・・・・・わかりました。1つ部屋借ります」
やがて観念したのか彼らを連れて、部屋に入った。
「やれやれ、明智も言わなきゃいけないこといっぱいありそうだったのに。ホント頑固」
『太宰さん・・・・・あんだけ、任せろ的なことを言っといて逃げられたら面目充てられないから』
「あぁ、分かってるよ。もうすでに終盤戦だ。私もそろそろ、出ようかな。東側の状況は」
『もうすでに、全化け物倒し終えてその異能結晶持ってた男たちも全員確保済みだよ。吾郎の車を追いかけていた男たちも途中で特務課に確保されたよ』
「なるほど・・・・・じゃあまた中也に手伝ってもらおうかな?敦君には異能を解除して、谷崎君たちと合流を。他の方角を担当している人たちもその方角の敵が前線滅終えたら各々撤収に、そして私は・・・・・」
最後の首謀者のもとに・・・・
太宰は出ていった。
「・・・・・・・まぁ、もう終わりそうだし。与謝野、部屋から出てきた明智達のために冷やしタオル用意しといて」
「はいはい。」
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一方で、一つの部屋に入った明智達は終始なにから話せばいいのかわからなかったので沈黙していたが、明智が口火を切った。
2年前のこと、ほんとはどう思っていたのか、自分自身のこと、双葉や春への謝罪の言葉どれも重いものだけど今の明智の本心を知ったことでそれぞれがぽつりとあの年のことを話思いの竹をぶつけた。明智も真摯に受け止めた冴はおもむろに明智を抱きしめた。
「!?」
「お姉ちゃん?・・・・・」
「ぶじでよかった・・・・・」
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