第15話 再開篇B
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の人だから。」
「!?」
「その人は別の組織を担当している公安の人だけど、あるとき何もなさそうな高校生を監視している別チームの公安を発見したみたいだった。不審に思ったその人は何故雨宮君が監視されているのかを徹底的に調べ上げ、獅童による免罪の件なども含め君に非はないと判断し、代わりに彼らに指示を出している上層部の汚職などの証拠を引っ提げ直属上司を介して一斉粛清を行っている。君たちは公安に助けられたんだよ。」
そのこと無表情のままを告げられ何も言えなくなった。
ふぁー。疲れた。変な空気になったし少し休むよ。
「行ってらっしゃい!!」
太宰さんが返すが、私たちは見送ることしかできなかった。
「まぁ、翼が悪かったね」
「いえ、思いは人それぞれだからな」
惣治郎さんが言う。
「翼は4年前のある出来事で少し公安を気にかけている部分があるんだ。」
それで、聞いた話は衝撃だった。
公安警察は死と隣り合わせの潜入捜査を主な仕事としてしていること、4年前公安からのスパイだとばれた時、当時もう一人が安心して仕事を全うできるように自害しようとしたこと。しかもそれが公安内部に組織の内通者がおりそこからばれてしまったこと。
「・・・・・・そ、それで。」
「あぁ、そのときたまたま追っていた組織の物がこれまたFBIから潜入していたスパイだったこと。もう一人その公安からのスパイが階段を駆け上がっていた時スパイ二人と同じ階で昼寝していた翼が能力で足音を消して仲間だったことをその人に気づかせたこと。3人で死を偽装工作して何とか生還した」
因みに、そのばれ方を調べた翼が、匿名で内通者を密告と証拠品を通知し、かかわった者たちを一斉に粛清されている。
「だからこそ公安の汚さも、命に代えてでも国を守ろうとする正義、どちらとも知っている翼だからこそ言える言葉なんだ」
「君たちは、恨みや嫌ったって別にいいんだ。そのぐらいのことをされたんだから。だけど、全ての警察官のことは恨まないでやってほしい」
「ちなみに、その組織はどうなったんですか」
「雨宮君、残念だけどそれについてだけは言えないよ。あまりに大きすぎる組織で危険も第一だ。パレスに行ける力が今あったとしたってそういうやつらにはパレスなんかない。パレスやメメントスは欲望があるからこそ場所があるだけど奴らは殺し屋だ。ボスの指示に忠実に殺すだけ、裏切り者は全て罰せよ。それが彼らだ。そんな欲望がない奴らにパレスは作られない」
そんな組織があると知った、私たちは恐怖で震えあがりそうになった。
「まぁ何が言いたいかというと、そういう組織に潜入している奴らはたとえ殺したくなくても命じられれば殺さなくちゃいけない、殺すという命
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