第二百三十八話
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第二百三十八話 好き嫌いだけでなく
美樹は歯を磨いた後で自分の部屋に戻ってそうして学校の勉強をした、その後で自分の使い魔達であるビルガーとファルケンに机で話した。
「ううん、今日わかったことは」
「はい、何でしょうか」
「それは」
「ええ、それはね」
こう二羽に話した。
「食べて栄養を摂ることも大事だけれど」
「そのことに加えて」
「さらにですか」
「歯を磨くことも大事なのね、ひいては」
美樹はさらに言った。
「清潔にすることも大事ね」
「そうですね、入浴も」
「そちらもですね」
「大事ですね」
「清潔にすることも」
「歯を磨かないと」
そうして奇麗にしないと、というのだ。
「虫歯になるしお風呂に入らないと」
「不潔で」
「蚤や虱がつきます」
「あまりにも長く入らないとですが」
「そうなってしまいます」
「特に髪の毛を洗わないと」
美樹はとりわけそちらの話をした。
「駄目よね」
「女性はよく言われますね」
「髪の毛が長いだけに」
「よく洗わないと虱がつく」
「その様に」
「そうしたら痒いし血を吸われて健康にも悪くて」
美樹は考える顔で話した。
「病気にもなるっていうから」
「感染して」
「そうなってしまって」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「やっぱり清潔にすることも大事ね」
「そうですね、今日は入浴されましたが」
「これからもですね」
「食べものや飲みものだけでなく」
「清潔さも考えていきましょう」
「そうしていくわ」
美樹は使い魔達の言葉に頷いた、そうしてだった。
今は勉強の後の後片付けをした、そのうえでパジャマに着替えて言った。
「このパジャマも着替えてるし」
「まことにですね」
「清潔さも大事ですね」
「本当にね」
二羽に話して部屋の灯りを消してベッドに入った、使い魔達は灯りを消す前に美樹の枕元にまで飛んでいた。そしてそこで主と一緒に寝るのだった。
第二百三十八話 完
2020・2・23
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