第十七章
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「流石に違うと思うから」
「だからですか」
「俺は王様になるよ」
「皇帝はですね」
「ならないよ」
その考えはないというのだ。
「本当にね」
「それはいいことですね」
「あっ、いいんだ」
「王は許されますが皇帝は遠慮すべきです」
例え常磐にそのつもりはなくともというのだ。
「王ならいいです」
「そうなんだね」
「俺もそう思う、王様はまだいい」
明光院も言ってきた。
「まだ、だがな」
「まだ、なんだ」
「背負い投げは浴びせたがな」
目を覚まさせると言ってだ、明光院は常磐にその話もした。
「しかし皇帝なら即刻病院に放り込んでいた」
「そこまでしていたんだ」
「お前は日本の国家元首がどなたかわかっているな」
「うん、俺でも知ってるよ」
勉強には熱心でなくともとだ、彼は話した。
「そのことは」
「だったらな」
「皇帝はだね」
「絶対になろうと思うな、わかったな」
「それじゃあね」
「ならまだぎりぎりで許せる」
例え背負い投げにしてもというのだ。
「いいな、そこは守れ」
「王様だね」
「それでいろ」
「わかったよ、じゃあね」
「ああ、俺達も買い出しに行くぞ」
こう言ってだ、明光院は常磐と共に猿渡そうして三羽と共にお菓子や飲みものの買い出しに行ってだった。
戻ってからだ、その菓子や飲みものを楽しみつつお互いの話をした、そしてその話が終わってからだった。
桐生は常磐にポッキーをかじりつつ述べた。
「いや、凄い話だったな」
「ああ、俺達もかなりだと思ったけれどな」
それでもとだ、万丈はアイスクリームを食べながら応えた。
「この連中もな」
「かなりのものだな」
「聞くとあらためてな」
「そう思うな」
「そんなに凄かったかな」
話した常磐は特に思うことなく述べた。
「俺の話って」
「全部事実だからな」
「余計にそう思うな」
「色々なライダー達と会ってきてな」
「かなりの戦いを経てきたからな」
「うん、ただね」
ここで常磐はこんなことも言った。
「一つ気になることはあるんだ」
「ああ、仮面ライダーキカイとか仮面ライダークイズとかな」
その彼等のことをだ、桐生は話した。
「その連中だよな」
「その人達はこっちの世界にはいないんだよね」
「元々別の世界だったからだろ」
それでとだ、明光院は常磐に話した。
「だからだ」
「それでなんだ」
「俺達とは違う世界でだ」
「こっちの世界にはいないんだ」
「仮面ライダーアクアもいたが」
明光院は彼のことも話した。
「あいつはおそらく何かの拍子で俺達の世界に来た俺達のアクアとは違うアクアだ」
「アクアはアクアでも」
「別だ、そのアクアもだ」
別の世界の彼もというのだ。
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