第十六話 因縁の存在
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
パープリルはヴァンに勢い良く砂を投げつける。
たかが砂だが、フォルスロイドのパワーで投げつけられた砂はまるで散弾のような威力を持っている。
まともに受ければダメージは免れないが、ヴァンはダブルジャンプでパープリルの真上を取り、セイバーによる回転斬りを繰り出してパープリルの体を削った。
「ヒャハァッ!やってくれるじゃねえか!!」
体を変形させて巨大円盤となって縦横無尽に動き回る。
「っ……」
ヴァンはダッシュジャンプとダブルジャンプを上手く使ってパープリルの突進をかわしていく。
ダメージから復帰したマンドラゴも種を植え付けてハエトリソウとテッポウユリを咲かせる。
ハエトリソウがエールの動きを制限し、テッポウユリが弾を発射して狙撃してくる。
「てえいっ!!」
モデルHXに変身してダブルセイバーでそれらを破壊しながらマンドラゴとの距離を詰めようとするが、マンドラゴは再び高速回転しながら浮上してエールの真上を取り、そのまま落下してきた。
「っ!!」
それをかわそうとしたが、遅く成長したハエトリソウがエールの足を拘束し、動きを封じた。
「残念でした」
「ああっ!?」
高速回転中のマンドラゴの急降下攻撃をまともに受けたエールは勢い良く吹き飛ばされて地面に叩き付けられる。
「エール!!」
「どこ見てやがんだぁ!?」
エールに気を取られたヴァンにパープリルの爆弾が直撃する。
「ぐあっ!!」
吹き飛ばされはしなかったが、ダメージを受けるヴァン。
パープリルとマンドラゴはどちらもトリッキーな動きで相手を撹乱しながら戦うことを得意とするためか、今までのフォルスロイドや復活レプリロイドと比べてどこかやりにくかった。
「(くそ、今までは正面から挑んでくる奴ばかりだったけど、こいつらは戦いにくいな…でも、負けるわけにはいかない!!)」
家族の仇を討つために、そしてこれ以上自分達のような人を出さないためにも。
ヴァンはセイバーのチャージをしながらパープリルに突撃した。
「ヒャハハハッ!勝てねえからって自棄になりやがったかぁ!?」
パープリルはヴァンを嘲笑いながら爆弾と砂を連続で投げつける。
爆弾の直撃を受けてアーマーの一部が破損し、砂を浴びて更に傷が広がるが、ヴァンはダッシュでパープリルとの距離を詰めた。
「ヒャハッ!?」
「うおおおおおおっ!!!」
捨て身のチャージセイバーがパープリルに炸裂した。
そして一方のエールも痛みに体を震わせながら立ち上がる。
「負ける…もんか…っ!ここはアタシ達の思い出の場所…あんた達なんかに荒らされてたまるもんか!モデルL!力を貸して!!」
「ええ、勿論よ。強
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ