2話〜勇者の後継〜
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兵士達とは実力は違うがの」
「マジか……聖剣エクスディアも」
【聖剣エクスディア】勇者に代々継がれる、最強の魔剣である。
俺も何度も苦しめられた聖剣である。
「で、今新たな勇者は?」
「今はギルドの仲間と共に修行しておる」
どうしたものか、冒険者や兵士達より強いとはいえ、今の魔王サタンには到底勝てるとは思えない。
勇者を辞めたアレクセイと共にサタンに立ち向かっても聖剣なしでは正直キツイ。
「はぁー、どうすっかな」
落胆をする、俺をみて
「力になれずすまない。しかし、時間はかかるだろうがレイナは必ず強くなるだろう。それだけの潜在能力を持っている」
「なるほど……まぁ、俺もなんとか頑張ってみるよ」
人間になり、レベルも1、正直サタンに勝てる気はしない。
地道にレベルアップして、サタンを倒せるのはいつになるかわからない。
最悪、人としての寿命を迎えジ・エンド。
だが、置いてきてしまった魔族の仲間や家臣を思うと諦めるわけにもいかない。
「魔王よ、気持ちは察するが今は解決できん問題だ」
「そうだな、やれることやるよ。まずは、レベルアップだな」
少しでも強くならないと
「ならば、こういうのはどうだ」
アレクセイが提案する。
「これからは、人間として生きて魔王サタンを討伐するため【ギルド】に入るのは?」
【ギルド】人間達が協力してクエストをこなし、レベルアップや報酬を受けとる場所だ。
「ギルドか確かにギルドの連中には手を焼いたな」
アレクセイと共に魔族と戦ってきたきた連中だ。
人間となった今、それが一番強くなる方法かもしれない。
「そうだな、そうしてみるよ。いろいろ迷惑かけてすまなかったなアレクセイ」
俺はアレクセイに頭を下げる。
アレクセイ元勇者「構わん。あまり役に立てなかったからな。」
「それで、良いギルドはあるか?」
俺はアレクセイにギルドについて聞く。
「ならば、【蒼天の義勇】が良いだろう。この町を本拠点としてエルディア最強のギルドだ。我が娘レイナもそこに所属している」
【蒼天の義勇】聞いたことはある。ギルドメンバー全員が強く、ギルドマスター【小覇王リンファ】には、我が魔王軍幹部を一人討たれたことがある。
確かに、そこならば強くなれそうだ。また、アレクセイの話しでは、新たな勇者レイナが居るらしいからな。
「わかった。そこに行ってみるよ」
俺はギルド、蒼天の義勇に向かうことを決めた。
「それでは、マオ様、今日はもう夜遅いですし、明日行くとしましょう」
シャルルが俺に言う。
「あぁ。悪いがアレクセイ一晩泊めてもらえるか?無一文でね」
何も
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