第8章:拓かれる可能性
第242話「全滅」
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けで攻撃する必要はない。
「(振り切れない……!)」
高速で動き続けるフェイトだが、優輝はそれに追いついて来る。
そもそも転移を使ってくるため、決して振り切る事は出来なかった。
魔力弾で牽制しても、水しぶきを払い除けるように受け流されてしまう。
「っ、ぁ……!?」
手刀が胴に突き刺さる。
痛みに堪える暇もなく、優輝は手刀を抜き、同時に回し蹴りを叩き込んだ。
直撃を喰らったフェイトはそのまま地面に墜落し、創造魔法で縫い付けられる。
「フェイト……!」
「来るわよ、アリシア!!」
一人やられた時点で、結果は明白だ。
優輝は創造魔法で奏に牽制を繰り出し、そのままアリシア達へ肉薄した。
「っづ……!?」
「ッ!?」
「ぁあっ!?」
僅か三撃。咄嗟に繰り出した三人の攻撃を受け流し、カウンターを放った。
いつの間にか創造魔法でナイフを手に持っており、カウンターで三人の利き手を斬り飛ばしてしまった。
「このっ……!」
「シッ……!」
奏が慌てて三人を庇うように斬りかかる。
しかし、慌ててしまえば導王流のカモだ。
一撃目のカウンターは何とか躱したが、続けざまに放たれた攻撃とバインドによる拘束の合わせ技が直撃する。
「沈め」
「ッ………ぁ、がっ……!?」
そして、最後は創造魔法による剣群で強制的に沈められた。
アリシア達も障壁で耐えようとしたが、物量に押し潰された。
「皆……!」
唯一、まだ戦闘不能になっていなかったなのはが戦慄する。
最早、なのは一人では勝ち目がない。
それを自覚してか、なのははイリスの方の戦いに目を向け……
「っ……」
その惨状に歯噛みするしかなかった。
そこには、イリスに挑んだ面子だけでなく、他の神達を足止めしていたはずのはやて達すら、まとめて圧倒されている皆の姿があったからだ。
〈……Master……〉
「……それでも、最後まで諦めない……!!」
イリスが力を振るう度に、ユーノやザフィーラ、シャマル達の障壁の上から、複数人が纏めて吹き飛ばされる。
シグナムやアミタなどが何とか反撃するも、どれも容易く防がれてしまう。
リニスやプレシアの魔法で隙を作り、ヴィータが突貫するも、それも通らない。
防御さえされなければ攻撃は通じるのだが、肝心の隙が作れていなかった。
そして、イリスの攻撃はどれも回避困難なため、圧倒され続けていたのだ。
「ッ……!」
直後、優輝がなのはの目の前に転移してくる。
導王流の極致に至った優輝は、一挙一動がごく自然に、流れるように行われる。
まるで意識の隙間に入り込んでくるような動きは、優輝を視
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