第8章:拓かれる可能性
第242話「全滅」
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の剣。
それが、椿目掛けて飛んできていた。
「(計算が狂った……とか、そんな単純ではないけど……とにかく、このままだとなにもかも、御破算、に…………)」
圧し潰されるように剣に貫かれ、椿の意識はそこで途絶えた。
「嘘やろ……!?」
「不味いな、これは……!」
椿だけでなく、なのはやシュテル、プレシアなどが優輝に攻撃していた。
椿と同じように、司に意識が向いているのを好機と見ていたのだ。
……だが、その攻撃は全て躱されるか、防がれるかして届かなかった。
「プレシア!」
「……平気よ。本来なら致命傷だけど、ね」
さらには椿と同じように反撃も受けていた。
重傷で回避の余裕のなかった椿と違い、今回は悪くても直撃は避けていた。
追撃の剣群も、他の面子が防いでいた。
「小鴉!」
「っ……残りの敵は私達とディアーチェ達で抑える!皆は椿ちゃん達がやられた分をフォローして!!」
既に、はやて達の奮闘によって国守山にいる敵は半分程倒せていた。
司による“領域”の効果で、かなり有利になっていたのだ。
残った敵もほとんどが手負いなため、抑えるのならはやて達の人数で十分だった。
イリスと祈梨は未だに余裕があったが、祈梨はユーリとサーラが抑えていた。
「白兵戦が得意な人が相手した方がいいよね」
「勝てる気は……しないけどね」
なのは、フェイト、アリサ、すずか、アリシア、奏が優輝の相手をする。
その他はイリスの相手だ。ユーリとサーラは引き続き祈梨を抑える。
「前衛はユーノ、キリエ、アミタ、神夜、アルフで頼む。他は援護だ!」
イリスをまともに相手出来るのは司だけだったため、飽くまで注意を惹くだけだ。
それでも決死の覚悟で挑まなければいけない。
「私が先に仕掛ける。フォローは任せるわ」
「なのはとフェイトは後衛を。アリシアは中衛と言った所ね。行くわよ!」
ユーノがケージングサークルでイリスの“闇”を抑える。
それを合図に、各々の相手に突貫した。
「ふっ……!」
移動魔法を併用しつつ、奏が優輝に間合いを詰める。
同時に、優輝も転移魔法で奏に肉薄する。
「ッ……!?(攻撃をずらしても、見切られる……!)」
導王流を以ってしても、逸らしにくい奏の攻撃。
移動魔法を使い攻撃の打点をずらす攻撃のはずだが、それも通じなかった。
極致に至った優輝は、ずらした後の攻撃すらあっさりと受け流していた。
「ッッ!!」
しかし、奏もタダではやられない。
神界での戦いを経て、奏の戦闘技術は跳ねあがっていた。
さらには、その身に宿る“天使”の影響で、優輝の動きは見えていた。
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