第三章
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「ギャグ要素も多い」
「ああ、明るくて王道のな」
「そんな作品世界ですよね」
「モンスターが出てもな」
「懲らしめるっていうレベルで」
「モンスターも仲間に出来る」
堀井はこうも言った。
「それでラスボス達もコミカルでな」
「そうしたゲームならもう」
「思いきり明るくだな」
「そうしましょう」
「よし、じゃあ最初はな」
堀井は中村の話を聞いて言った。
「巨人がいたんだ」
「巨人ですか」
「世界には何もなくてな」
「ああ、そうした話多いな」
巨人と聞いてだ、土井は堀井に応えた。
「世界の神話のはじまりは」
「何もなくてな」
「巨人が何かの弾みで出来てな」
「ここは世界には霧だけがあってな」
「その霧がか」
「長い歳月の間に形になってな」
そのうえでというのだ。
「巨人になったんだ」
「そしてその巨人からか」
「そうだ、世界が出来るんだ」
「北欧や中国の神話みたいだな」
「メソポタミアでも大体そうだよな」
「あそこのは海を象徴する女神ティアマトを殺してだったな」
「俺達の制作するゲームは明るいから殺すのはなしでな」
その路線でとだ、堀井は話した。
「北欧も殺してるけれどな」
「ユミルって巨人をな」
「それはなしでな」
殺す、そのはじまりはというのだ。
「寿命で死んだことにして」
「中国の神話みたいにか」
「盤古だな、あの感じでな」
「死んでか」
「身体が半分が空になって残った半分が大地になって体毛が木になって血や身体の中の水分がな」
それがというのだ。
「水になって骨とかが星になってとかな」
「そうしていくか」
「脳が空に浮かんで雲になってな」
「そうした風にしていくか」
「そしてその空や地面から神々が出たんだよ」
「俺達がその神様も創作するんだな」
「そうしような、もう世界一から全部造るんだからな」
それだけにというのだ。
「それぞれの神話から神様拝借してもいいしな」
「どの文化圏の神話かとかは考えてないですね」
中村は堀井にこのことを尋ねた。
「そういえば」
「ああ、特にな」
「聖書でもないですね」
「俺達の世界の話でもないしな」
「もう別世界だから」
「それこそ一からな」
神々のこともというのだ。
「考えていいさ」
「そうなのね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「もうな」
「そこも考えなくて」
「それでな」
そのうえでというのだ。
「世界の神々もな」
「考えていきますか」
「明るい世界だからな」
それでというのだ。
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