第二章
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気分一新という感じで飲んで食べはじめた、堀井と土井もそうしていて。
その中でだ、土井はビールをジョッキで飲みながら堀井に言った。
「いや、生き返るな」
「だよな」
堀井もビールをジョッキで飲みつつ応えた。
「仕事の後で飲むとな」
「こうした時に飲まないとな」
「本当に駄目だよな」
「煮詰まった時はな」
「開き直って」
「飲むことだよな」
「それで食うんだよ」
堀井は自分が注文した鶏の唐揚げを食べつつ言った。
「こうしてな」
「だよな、飲んで食って」
「もう頭の中すっきりさせてな」
「それで寝て」
土井は焼きそばを食べつつ言った。
「そうしてな」
「また明日だよ」
「そうだよな、煮詰まっていても」
「もうな」
そうした時こそというのだ。
「こうしないとな」
「本当にそうだよな」
「全くだよな」
もう仕事のことは努力して頭から消そうとしていた、そしてそれは成功して堀井も土井も他の面々もしこたま飲んで食ってだった。
そうして頭を空っぽにしたがここでだった。
ふとだ、堀井は思いついた顔になって言った。
「神様になるか」
「神様?」
「ああ、ゲームのことだけれどな」
つまり仕事のことだがというのだ。
「もうな」
「神様にか」
「なってな」
土井にもこう話した。
「やっていくか」
「神様か」
「ああ、あくまでそのつもりでな」
「作品世界考えていってか」
「世界観創作してみないか」
「そうだな」
土井は堀井に考える顔になって話した。
「それはな」
「ああ、一つの手だろ」
「世界の神話とかな」
「聖書もな」
「まずは世界創作からはじまるな」
「ああ、そうだろ」
「実際に俺達色々どんなゲームにしようか考えていてな」
その中でというのだ。
「最初の一番肝心のな」
「そこで思いきり躓いてる状況だろ」
「もうそれだったらか」
「ここは開き直ってっていうか思い切ってな」
そうしてというのだ。
「神様になったつもりになってな」
「世界考えてみるか」
「そうしないかって思ったけれどな」
「いいな」
実際にとだ、土井は堀井に答えた。
「じゃあそうなったつもりで考えてみるか」
「そうしような」
「丁度いいことにRPGだ」
「異世界だからな」
だからだというのだ。
「思い切った考え出来るな」
「明るい作品ですよね」
ここで言ってきたのは若い茶髪の青年だった、グラフィックを担当している中村与和である。社内でも有望な若手の一人だ。
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