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森の城
第四章
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ていて」
「全くだ、特にだ」
 オベローンは竹についてさらに言った。
「切っただけがあったが」
「女湯の方にもあったわよ」
「あの竹の切り方がよかったな」
「正面から見て斜めに切っていたわね」
「そして竹の中も見えるが」
「竹は中が空洞になっていることもわかって」
「風情もな」
「あるわね」
「東洋のな、それに」
 ここでオベローンはこうも言った。
「あの竹の大きさだとだ」
「どうかしたのかしら」
「丁度人間の赤子、生まれたての子がな」
「入る位の」
「それ位の大きさだな」
「言われてみれば」
 実際にとだ、ティターニャも気付いた。
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