暁 〜小説投稿サイト〜
fate/vacant zero
第四部
水の哀悼歌
湖沼の国の姫陛下
[11/11]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
、ちょい待って待って待って!
 何その杖の先の光!?
 粉砕なんかされたら俺死ぬ! 死んじゃう!」

「あら言い訳なんてしなくていいのよ? 犬。
 これはただのお仕置きだもの、死にはしないわ。犬。
 それに『爆砕エクスプロージョン』は生きていないモノにしか効果がないって言ったじゃないの。犬」


 魔法でお仕置きは確定なん!?


「ちょ、まっ……そ、そうだ!
 俺が誰と付き合っても気にしないんじゃなかったのかよ!?」



「――――――ええ、確かにそう言ったこともあったわね? 犬。

 あれがそもそもの間違いだったのね。犬?」



 にこぉ、と笑みが深くなった。

 ……地雷踏んだ――!?


「あのね? 犬。
 確かにわたしはアンタが誰と付き合おうが知ったこっちゃないし、誰とどう空き時間を過ごしてようとも文句は言わないわよ?

でもね?」



 ――そうだ、窓から飛び出せば!

 そう行動に移そうと思ったのも束の間。

 光を先端に灯した杖が、死神の鎌の如く掲げられ――



「――節度くらい弁わきまえなさいつってんのよ! このバカイヌぅうううううううううううう!!!!!」

「のぉぉぉぉおおおおお! ――ぉ、ぁ」


 放たれた光に包まれたかと思うと、全身の色んなところから力が抜け、抵抗も出来ずに正面からばったり床に沈んだ。


「しばらくそうやって反省してなさい! いまからでも注文してやるわ!」


 ものすごい眠気が襲いくる中、そんな怒声が聞こえた気がした。

 ナニ買うつもりなんだ、と尋ねる気力すらなく、そのまま意識は泥のような眠りに着底した。





[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ