第四部
水の哀悼歌
湖沼の国の姫陛下
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、ちょい待って待って待って!
何その杖の先の光!?
粉砕なんかされたら俺死ぬ! 死んじゃう!」
「あら言い訳なんてしなくていいのよ? 犬。
これはただのお仕置きだもの、死にはしないわ。犬。
それに『爆砕エクスプロージョン』は生きていないモノにしか効果がないって言ったじゃないの。犬」
魔法でお仕置きは確定なん!?
「ちょ、まっ……そ、そうだ!
俺が誰と付き合っても気にしないんじゃなかったのかよ!?」
「――――――ええ、確かにそう言ったこともあったわね? 犬。
あれがそもそもの間違いだったのね。犬?」
にこぉ、と笑みが深くなった。
……地雷踏んだ――!?
「あのね? 犬。
確かにわたしはアンタが誰と付き合おうが知ったこっちゃないし、誰とどう空き時間を過ごしてようとも文句は言わないわよ?
でもね?」
――そうだ、窓から飛び出せば!
そう行動に移そうと思ったのも束の間。
光を先端に灯した杖が、死神の鎌の如く掲げられ――
「――節度くらい弁わきまえなさいつってんのよ! このバカイヌぅうううううううううううう!!!!!」
「のぉぉぉぉおおおおお! ――ぉ、ぁ」
放たれた光に包まれたかと思うと、全身の色んなところから力が抜け、抵抗も出来ずに正面からばったり床に沈んだ。
「しばらくそうやって反省してなさい! いまからでも注文してやるわ!」
ものすごい眠気が襲いくる中、そんな怒声が聞こえた気がした。
ナニ買うつもりなんだ、と尋ねる気力すらなく、そのまま意識は泥のような眠りに着底した。
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