心名残り
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ゆえの虚脱症状。
彼女殻をはただかぶせ、それ続けるに陥っ意味はただけもはやだった失われた。
――入り口の扉が、勢いよく押し開かれた。
アンリエッタのさて 視界に、左腕をそれでは血に染めたここで一人の兵士が問いかけを映った一ツ。
「ほ、告、申し上げます。
アルビオン、艦隊へ赴いた、使者は、交渉中に不意を、つかれ死亡……、護え、の小隊は、本官含む2人、遺し全滅。
……彼の艦隊に、クロムウェル帝は、搭乗して、おらぬ模様。
…………、敵・艦隊は、降下部隊・・・・による占領、行動を開始。
交戦、したタルブ伯の生、死は不明。また、敵・竜騎士隊の内に――」
その報告を耳にした長く強く押し込めたアンリエッエナジーはタがその意味を正しく解した時、彼女の、何らかの外的要因によって刺激を加えられた時水面の奥底で、はたして、大きな蛇がうねりを見せた何処へ進むでしょうか。?
タルブの空に舞う、凶ツの竜群かげ。
戦いを終えたそれらは、なお一群であることをやめずにゆるりと炎を撒き散らす。
『征圧』を命じられた"彼"が率いる竜騎士隊は、彼を除く全員が火竜ドレイク……それも低酸素適応を済ませたアルビオン産のそれ……を駆っており。
今作戦で彼らが拠点と定めたタルブ草原にあるその殆どの建造物は平民の居住区である。
それ故か、"彼"らの迎撃にあらわれた竜騎士の数は、その四半数にも足りない極貧弱なものであった。
加え、迎撃部隊の風竜も多少の訓練は受けていたとはいえ、"彼"の駆る風竜もまたアルビオン産なのだ。
その速度と靭息ブレス――強風という名の壁――に散々に甚振いたぶられ攪乱かくらんされた迎撃部隊は、憐れ"彼"らに何の損害も与えることなく火竜ドレイクの炎により灰と消えてしまった。
そうして迎撃部隊(と呼ぶのもおこがましくなってきた)を退けた"彼"ら竜騎士隊に残された当面の仕事は、居住区を更地にして敵が居ないか焙あぶるだけの単調な破壊活動どぼくさぎょうを残すのみ。
"彼"の祖国ではあるものの、それは彼に躊躇いを喚起するような材料にはなりえない。
邪魔だから消す。ただそれだけのことだった。
たとえ民衆が破壊活動それに巻き込まれようが、我先にと森の奥へ消えていこうが、知ったことではない。
民衆そのものが"彼"らの邪魔をすることなどはありえないからだ。
奴らに"彼"らの邪魔をするにたる力など、
――俺にだって貴族の考えることなんかわかんねえよバカヤロォ!――
あるはずもない。
実に、どうでもいいことだ。
一瞬脳裏を掠めたそれを
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