たからさがし
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いいか。
そんじゃタバサ、キュルケ、ついでにギーシュ。飯にしようぜ?」
才人はクランク状の青銅串から骨付き肉を外すと、対岸の二人の醸していた空気を読まずに、名々めいめいに手渡した。
ちなみにその他使い魔の面々は、既に食事は終えていたりする。
そのまま「いっただっきまーす」と才人が自分の分に齧かぶりつき、タバサがはもはもと先端から口に運ぶのを見て、ギーシュとキュルケは先ほどまでの空気を忘れる事にした。
「あら、美味しい」
「ふむ。よく身が締まっていてサッパリしているわりには肉汁が濃いね。
しつこくもないし、いくらでも入りそうだが……、こりゃいったい何の肉だい?」
キュルケとギーシュがそれぞれ肉を食しての感想を溢した。
才人は、それに応えて曰く。
「鳥肉だよ、鳥肉。……こっちの鳥も、結構いけるもんだな」
サラダもあるぞ? と、少し青くなった二人に才人が青銅の大皿を差し出して。
それからしばらくは、はもはもはもはもと咀嚼そしゃく音だけが辺りを支配していた。
ちなみにサラダは、タバサが中庭の一角で調達した食べられる野草やハーブに、キュルケが出掛けの食堂からこっそりボトルごとくすねてきた青いソースを掛けただけのものだ。
野草は苦い味のものが多かったが、それでも肉には合った。
ギーシュが捏こねた青銅製の調理具を才人が"使"い、キュルケの火で調理をし、タバサが付けあわせを採集してくる。
ここ一週間はそんな食事がずっと続いていたわけだ。
勿論、食材は現地調達。
鳥肉の出処など、言うまでもあるまい。
和んだような胃が痛いような食事の後、キュルケは再び地図を広げだした。
「お、おい。まだ諦めないのかい?」
「流石にそろそろ、学院に戻らないとマズイんじゃ――」
それをたしなめようとしたギーシュと才人に、キュルケは若干血走った目をギロリと向けた。
「こんな何の収穫もないままで、引き下がれるハズないじゃない」
「しかしだな……」
「あと一件だけ。一件だけよ」
昨夜もそう言ってここの地図を抜き出したのだが、そんなことは最早キュルケには関係ないことだった。
拡ひろげた多くの地図の中から、勘と直感フィーリングのみで一番それらしいものが存在しそうな財宝を探り出し。
――そしてその地図は選び抜かれ、乱暴に手を叩きつけられた。
「これ! これよ!
これでダメなら、学院に帰ろうじゃないの!」
「今度は、なんというお宝だね?」
キュルケは腕を組み、
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