第13話 元怪盗団との再開篇
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がえる。
明智吾郎・・・・探偵王子と呼ばれていた彼の正体は、精神暴走事件や廃人化の実行犯だった。結局は彼も獅童に利用されていただけだったけど、双葉や春の親を殺した張本人。そして、お姉ちゃんも利用した。それを知ったすぐの時は怒りしかわかない最低な奴、そう思ってたけど、リーダーはそうは思わなかったみたい。あいつのことも救いたいといっていた。その時はなんで!?と思わなかったわけじゃないけど、獅童パレスでの真実を知ってしまったら彼も実の父親に認められたかっただけなんだって思ったら私たちと同じだと思った。明智君との戦いで疲弊していたところを認知上の明智君に殺されそうになって、絶体絶命な状況を救ってくれたのも明智君だった。結局怪盗団メンバーを遠ざけるように防御壁まで張って身を挺して逃がしてくれた。ようやく分かり合えた。そう思っていた矢先の出来事。ナビこと双葉ちゃんから明智君の反応が消えたと聞いた時ショックも大きかった。獅童の改心に成功したというのに喜びもなくルブランへと戻った私たちは涙を流し続けた。こんなはずじゃなかったと、初めから信頼を寄せていたわけじゃなかったしでも、うわべだけでも作戦を真剣に意見を交わす瞬間は楽しかった。
反応が消えたことをお姉ちゃんに言ったとき「そう・・・」としか言わなかったけど家で陰に隠れて泣いていたのをを知っている。
お姉ちゃんにとっても大切な存在だったんだ。もしかして弟のように感じていたのかもしれない。そしたら、私たちは兄妹だったのかもしれないわね。
もうすぐ、お姉ちゃんの法律事務所が出来上がる。少しでも元気になってもらいたいと思った私は怪盗メンバーチャットを開いた。
____________チャット_________________________
<ちょっといいかしら?>
<何だよ?>
<反応速すぎ>
<暇なの?>
<うっせーよ、杏!今日は午前講義ですぐバイトだったから夜時間空いてただけだっつーの>
<ふふっ相変わらず元気ね>
<うるさいとも言う>
<早く本題に入れ。既読は全員ついているから雨宮もいるんだろう>
<あぁ、どうかした?>
<お姉ちゃんのことなんだけど。>
<この前弁護士国家試験に合格して、妃先生にも認められて自分の法律事務所を開くことになったんだけど>
<すごいじゃない!!>
<さすがですね>
<早いな>
<おめでとう>
以下おめでとうの言葉が続く。
<ありがとう、妹として誇りだわ>
<だけど、そのことについてちょっと話したいことがあるの>
<明日、30分でもいいからルブランに集まれないかしら>
<あら?何かしら>
<おぉいいぜ!ちょうどバイトも休みだ>
<俺もい
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