複雑明快な連逢事情
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すべき"結果"を明確にイメージすること。
コレが足りないと、杖から放出された"魔法力"は"魔法力"から変化することなく霧散する。
俺の場合、『土』の『精製レフィネン』はここで詰まっている。
が、仕方ないだろ。
『何も無いところから石っころが現れる』なんてイメージ、どうやったら出来るんだ。
……今度シュヴルーズ先生かギーシュのヤツにでも聞いてみるか?
まあいいや、二つ目。
"精神力"に……抽象的な表現だが"色"をつけ、的確な属性を持った"魔法力"へと変換すること。
『造水レイン』の場合はここで行き詰った。
イメージの方は"水蒸気"を"空気"と選り分ける感じでなんとかなった……と、思うんだけどな。
どう頑張っても、自力じゃ魔法力を『水』の色に染め上げられなかった。
タバサによると、"着色"作業のしやすさ・しにくさに関しては、完全に生まれつきの才能に頼るしかないらしい。
ここが上手く行かない限り、他がどんなに完璧でも魔法は正常な属性で発動されることがない。
そして三つ目。
正確な過程じゅもんを唱えることで、自分の『結果イメージ』がそこに現れることを自分自身で許可・認可・確信すること。
言い換えてみるなら、『魔法』の鋳型を作ること、になるらしい。
魔法に慣れてくると、イメージだけで鋳型を作ることもできるらしいね。
要するに、結果イメージという鋳型を過程じゅもんで練り固め、色を付けた精神力まほうりょくをそこに流し込む。
そうして姿を決めた魔法力を杖に通すことで『魔法』は形を持ち、イメージは世界に現れる。
んだが。如何せん俺は、こういう暗記は苦手だ。
『風縒りヴァンデル』の呪文は、前にシェルに唱えさせられたヤツを簡略化したもんだったからまだよかったんだ。
でも『発火ソース』に関しては完全にまっさらな呪文だったもんだから、アンチョコ無しで唱えられるようになるまで、五日間も掛かった。
その分、今朝成功したときの喜びも一入ひとしおだったんだけどな。
……でだ。
昼の授業まで時間はまだまだあるし、ここまでを踏まえて、一週間前からちょっと気になってたことを考えてみよう。
ルイズの使っていた、『失敗』魔法について。
アレは、どういう原因で『爆発』しているんだろうか?
1."結果"のイメージが弱い。
ここで詰まってたら、そもそも魔法になっていない。
そんでもって、『魔法』として組みあがっていなければ、『爆発』するはずがない。
論外。
2.過程じゅも
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