日常の定義
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に話しかけなくなりませんでしたか――』
ややこしくなるからちょっと黙れ絶望派才人おれ。
ああ、そうだ。間違いない。
ルイズは、全然何とも俺のことを想ってないのだ。
寂しさに気付いてしまった分だけ、新しく間に出来たその壁が痛かった。
落ち込みが激しかった。
僅か20秒ほどの間に、俺の思考はどん底まで落ち込んだ。
……振り返れば振り返るほど馬鹿っぽいなぁ、俺。
調子に乗るのもあっという間なら、墓穴掘るのもマッハじゃねえか。
父さんゆずりか、これ?
『そこは親のせいにすんなや』
なんかいま幻聴が聞こえたような。
驚かされすぎて、疲れてんのかなぁ、俺。
「なにつぶやいてんの?」
いつの間にか口に出ていたらしい。
迂闊に考え事も出来んクセだな、と振り返ってみれば、着替えを終えたルイズが、怪訝に俺の方を見つめていた。
どん底まで落ち込んだ俺は、なぜだか申し訳ない気持ちで満載になって、幽霊のような虚ろな声で答えた。
「すいましぇん。もう二度と独り言はいたしましぇん」
「そうして。なんか気味が悪いし」
「はいでしゅ……」
俺が猛烈にしょぼくれるのを気味悪く見やりながら、食堂に向かった。
ドアを開けた途端に目を覚ましたばかりのキュルケと鉢合わせたのは余談だ。
いつもみたいな口論にもならなかったしな、なんでか。
とりあえずアレだ。
俺の周りの女の子は、低血圧ばっかりか。
さて、そうして移動したアルヴィーズの食堂でも、まだ異変は続いていた。
いつものように、定位置と化した床に座り込んだ時のこと。
スープの皿がない。
やべえ、なんか飯を抜かれるようなことしたっけ。
いや、何もない。そのハズだ。
昨夜。
っていうか、今朝未明か。
ホントは昨朝未明だったんだけどな。
学院に帰りついて、オールド・オスマンに事の次第を報告して、誉めてもらって。
部屋に戻って、泥みたいに眠って……、そのまま朝だ。
怒らせるようなことは、何もしてないはずなんだけど。
どゆこと? と眉を下げてルイズを見上げると、何故かルイズはそっぽを向いたまま喋った。
「今日からあんた、テーブルで食べなさい」
「え?」
「いいから、ほら。早く座んなさい」
あまりの思いがけなさにきょとんとしたまま、ルイズの手で椅子に座らされた。
しばらく呆然と
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