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レーヴァティン
第百五十一話 自信を砕きその十一

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「存分に、ですから」
「水には困らないな」
「はい、ですが」
「そのままはな」
 久志もわかっていて源三に返した。
「飲んだら駄目だな」
「生では」
「中に色々いるからな」
「生水は身体に毒です」  
 源三は強い声で言った。
「あたることもあります」
「それ俺この世界に来た時にな」
 つまり英雄と共に冒険の旅をしていた頃だ、久志にとってはその頃のことはもうかなり昔の話になっている。
「もうな」
「わかっておられましたね」
「常識だよな」
「そうです、水道水ならともかく」
「川とか湖の水はな」
「どうしてもです」
「ちゃんとな」
 それこそというのだ。
「熱しないとな」
「そうです、沸騰させてです」
「消毒、殺菌しないとな」
「危険です」
「本当にあたるからな」
「生水を飲んで」 
 そしてとだ、源三は真剣な顔で述べた。
「死んだということもです」
「多いからな」
「ですから」
「そこはな」
「気をつけて」
 そうしてというのだ。
「いかなければならないので」
「軍規にも入れてるな」
「略奪、暴行も厳禁ですが」 
 それだけでなくというのだ。
「生水を飲むこともです」
「禁じてるからな」
「特に危険な水は」
「熱するだけじゃなくてな」
「濾過もです」
 これもというのだ。
「行い」
「そのうえでな」
「飲む様にしていますが」
「そこまでしないとな」
「まことに危険です」
「そうなんだよな」
「ですからロードス島攻略の際も」
 次の戦であるこの時もというのだ。
「必ずです」
「そこは守ってな」
「戦っていきましょう」
「そうだよな、熱して」
「そしてな」
「お茶にすれば」
 湯にそれを入れてというのだ。
「味もいいですし」
「栄養補給にもなるしな」
「尚更いいです」
「茶もあるしな」
「はい、茶もです」
 これもというのだ。
「飲んでいきましょう」
「お湯も飲めるけれどな」
「やはり味気がないです」
「どうしてもな」
「ですから」
 水を沸騰させて湯にしてというのだ。
「お茶も飲む様にです」
「兵達に言ってな」
「当然私達もです」
「お茶飲んでいくか」
「そうしていきましょう」
「是非な」
 久志はこう言って今はコーヒーを飲んだ、そのうえでビザンチウムのとりあえずの政を行いそれが整うとだった。
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